おうちで過ごすクリスマスの夜に刺激を。『ダイ・ハード』

　世の中はもうすぐクリスマス。今年は新型コロナウイルスの影響で、例年のように外出して楽しむよりも、おうちで過ごそうと考えている方も多いのでは。クリスマスを舞台にした映画を観るのは定番の過ごし方ですが、『ホーム・アローン』や『グリンチ』などファミリー向けクリスマス作品じゃ物足りない！アクションの刺激が欲しい！そんな夜にお勧めの一本が、ブルース・ウィリスを一躍スターにした大ヒットアクション『ダイ・ハード』（1988年）。何度観ても楽しい、クリスマス・イブが舞台の作品です。

　ニューヨーク市警の刑事、ジョン・マクレーン（ブルース・ウィリス）は、別居中の妻ホリーにクリスマスパーティに誘われ、ロサンゼルスへやってきました。ホリーはバリバリのキャリアウーマンで、日本企業ナカトミ商事の重役。再会した二人は些細なことで口論になってしまいますが、そんな中、ハンス（アラン・リックマン）率いるテロリスト集団がナカトミ商事のビルを襲撃。さらには、6億4千万ドルの無記名債券を要求します。そして11人の凶暴なテロリスト集団に、ジョンはたった一人で立ち向かうことに。

　本作のタイトルにもなった"ダイ・ハード"には「なかなかしぶとく、簡単には死なない」という意味があります。そのため、ジョンは「絶対に死んじゃう......！」というシチュエーションも乗り切り、血だらけ泥だらけになってもテロリストに立ち向かいます。なかには自分の手で殺めたテロリストにクリスマスハットをつけて「HO HO HO！」とメッセージを書きハンスのもとに送るシーンも。クリスマス感がワイルドに散りばめられているのも本作のポイントです。泥臭く、男らしく、そしてクリスマス感まで味わえるそんなアクションは本作ならでは。ぜひクリスマスのおうち時間に。

（文／トキエス）