もやもやレビュー

笑いのクセがすごい。『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』

『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』 絶賛公開中!

「時効警察」シリーズの三木聡が監督・脚本を務める映画『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』が絶賛公開中! これまで数々のコメディ映画に出演し、独自のキャラクターを生み出してきた阿部サダヲ主演、今や国民的女優としても人気を誇る若手女優の吉岡里帆がヒロインを務めています。平成最後の "ロック映画"である本作、これがまた、クセがすごいんです。

 4オクターブの音域を持つカリスマロックスターのシン(阿部サダヲ)。絶大な人気を誇る彼には、ある秘密が。なんと彼の神がかった歌声は、 "声帯ドーピング"によって生み出されたものだったのです! 長年、声帯ドーピングをやりまくったシンの喉はもう限界......。そんな時、シンは、声が小さすぎて何歌ってるのかわからないストリートミュージシャン・ふうか(吉岡里帆)に出会います。自分の歌に自信を持たずに "やらない理由"ばかりを探しているふうかを、シンは強引にオーディションへと連れて行きます。そんな中ふうかは、シンが "声帯ドーピング"をしている秘密を知ってしまい......。

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 常にハイテンション、そして登場人物のクセが強い。あれよあれよという間に展開していく物語の中には、さまざまな笑いが組み込まれ、そのクセが観客に襲いかかります。笑って感動して、ハイトーンボイスに圧巻されて...作中のハイテンションが感染して、なんだか脳内ドーピングしているような、そんな気分になっちゃう映画。

 そんな本作を彩るのは、L'Arc-en-CielのHYDEが作曲した楽曲や、期待のシンガーソングライター、あいみょんの書き下ろし楽曲。そして日本を誇る神業ベーシストKenKenもシンのバンドメンバーとして参加。前代未聞の最強アーティストが集結しているのも本作の見どころです。また、イケメン俳優の千葉雄大が色んな意味でグッチャグチャになっているので、ファンからしたら、たまらないハズ。

 テンションを上げたい!笑いたい!とにかく阿部サダヲのキャラが好き! そんな方は必見の一本です。

(文/トキエス)

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『音量を上げろタコ!なに歌ってんのか全然わかんねぇんだよ!!』
絶賛公開中!

監督・脚本:三木聡
出演:阿部サダヲ、吉岡里帆、千葉雄大、麻生久美子、小峠英二(バイきんぐ)ほか
配給・制作:アスミック・エース

2018/日本映画/107分
公式HP:http://onryoagero-tako.com/
(c)2018「音量を上げろタコ!」製作委員会

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