男の恋愛に対する心理がおもしろいほどわかる『恋するレシピ〜理想のオトコの作り方〜』

　「婚活」というワードが流行り出してから、男女の出会いの場が多くなってきている。そんな中で、「この人、あまりつかめないな」と、自分とはまったくかけ離れている人と出会うことも少なくないのでは。なかなか男性心理をつかめず、婚活がうまくいかない......という人にオススメしたい作品がある。女子の憧れ『セックス・アンド・ザ・シティ』のサラ・ジェシカ・パーカー主演のラブコメディ『恋するレシピ〜理想のオトコの作り方〜』だ。

　一人暮らし経験ゼロで、両親と同居し気楽な人生を送っているトリップ（マシュー・マコノヒー）は35歳の独身男性。女性とも本気で恋愛せず、休日は親友たちとゲームをして過ごす。いわゆる大人になりきれていない"ダメ男"なのだ。いつまでたっても自立しない息子を心配したトリップの両親は、男を自立させる専門カウンセラーのポーラ（サラ・ジェシカ・パーカー）を雇うことに。ポーラは自分に惚れさせることでトリップを自立させようとビジネスプランを実行するが、徐々に特別な感情を抱いていってしまう。

　両親も、息子と35年も一緒に住んでいると恋愛パターンがわかる様子。トリップのお決まりのパターンは、は別れたい女性を実家に招くというものだった。両親と同居しているありのままの自分を見せて、女性の反応を伺う。その反応を見て「本気にならなくてよかったぁ」と、すぐに諦めてしまう。トリップは恋愛を恐れているのだ。他にも、腹が立ったときは料理に集中するなど、女性からすると理解不能な、男性ならではの「恋愛に対するクセ」みたいなものが本作にはたっぷり詰まっている。

　ちなみに、トリップの2人の親友は映画『ハングオーバー』シリーズのブラッドリー・クーパーとジャスティン・バーサが好演。イケメン3人が恋愛について語り合っているシーンも女子が楽しめる内容のひとつである。

　本作を観れば男の人の心理を客観的に知ることができるので、婚活の参考にしてみては？

（文／アヤカ）