任天堂、岩田聡社長を偲んで。『シュガー・ラッシュ』を観よう。

長らく任天堂を率いてきた岩田聡社長が、なんと55歳の若さで亡くなったという報せ。大きな衝撃とともに悲しみに暮れている人も多いのではないでしょうか。

プログラマーとして、ファミコン初期の頃からゲーム開発に携わり、HAL研究所時代には『星のカービィ』や『スマブラ』など、今でも任天堂を代表する人気作品を世に送り出した岩田社長。そして、よく知られているのが伝説のゲーム『MOTHER2 ギーグの逆襲』の開発にまつわるエピソード。当時、4年がかりで開発を進めるも全然できあがらなくて開発中止寸前までいっていたところに、岩田社長（当時はHAL研究所の社長でした）がプログラマー兼プロデューサーとして参加。たった1年でイチから作り直して発売にこぎ着けたという伝説があります。岩田社長の伝説なしに、MOTHERは伝説になれなかったのです！

そしてそして、2002年の任天堂社長就任後には、当時としては革新的すぎるゲーム機「ニンテンドーDS」を発売。ファミコン以来、ゲーム離れしていた人までをもゲームの世界に呼び戻し、さらにおじいちゃんやおばあちゃんまでも巻き込んで、社会現象にまでなりました。そして、裸眼3Dというこれまた革新的すぎる「ニンテンドー3DS」でも、相当に胸をわくわくさせてくれたり！　最近はスマホゲーに押されて低迷気味だったりもしましたが、とっても任天堂らしいFPS『スプラトゥーン』が大ヒットしたり、ついにスマホゲーへの参入が発表されたりと、これからの任天堂がどうなっていくのか、いちファンとして期待と不安入り乱れていた矢先のこと。あまりにも悲しい......。

最近、ゲームをやってない人も、現役ゲーマーも。今日は『シュガー・ラッシュ』で悲しみを癒そうではありませんか。
ファミコンやスーファミ世代ならきっと誰でもグッとくる、ゲームの中のお話。クッパをはじめ、ストⅡキャラやパックマンのゴーストなど、本物のファミコン＆スーファミキャラたちもゲスト出演しています。そして、泣けます。泣こう。泣いちゃおうよ。

岩田社長のご冥福を、心からお祈り致します。そして任天堂の今後を、応援しています。

（文／鬱川クリスティーン）