もやもやレビュー

『ウォーム・ボディーズ』から学ぶ不器用男子が好きな子を振り向かせる方法。

ウォーム・ボディーズBlu-ray
『ウォーム・ボディーズBlu-ray』
ニコラス・ホルト,テリーサ・パーマー,ジョン・マルコヴィッチ,ジョナサン・レヴィン
KADOKAWA / 角川書店
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 好きな女の子が出来ても、どうアプローチしていかわからない。恋愛って難しい!そう思う男子は少なくないだろう。恋愛慣れしていない男子は"不器用でも確実に彼女を振り向かせることができる"方法があれば、ぜひ実践してみたいよね? そんな男子にオススメしたいテクニックを実践しているゾンビ発見。アイザック・マリオンの小説「ウォーム・ボディーズ ゾンビRの物語」を実写化した『ウォーム・ボディーズ』。なんと、ゾンビが人間に恋するという異色のラブ・コメディなのだ。

 イケメンゾンビRは、仲間と食料(人間)探しのため、街へと繰り出す。そこで人間と遭遇し激闘するのだが、自分にショットガンを向けた女の子ジュリーに、一目惚れしてしまう。人間の感情を一切思い出せないゾンビが一目惚れ。なんなんだ、この感情...。と自分の抱いた感情を理解出来ず、わけもわからずジュリーが他のゾンビに食べられないように、自分の住まいへ連れて帰ってしまう。"ゾンビは人を襲うモンスター"そう思っているジュリーは最初Rに怯えていたが、Rの純粋さに徐々に思いを寄せていくようになる。

 人間を食料としているゾンビが急に優しくしてきて、しかも自分の命を助けるのだから、ジュリーも混乱して当然だ。だが「お腹がすいた。なにか食料がほしい」と言えば、素直に探してきてくれるし、素敵な音楽をかけて怖さを和らげてくれる。ゾンビだから会話はままならないけど「なぜ自分に優しくするのか?」という疑問で頭いっぱいになり、Rに興味を抱く。そして、一生懸命彼の言葉に耳を傾けていく。

 Rは素直で純粋なのだ。常にジュリーのことを考え、しゃべる時も「キモくないように...」と何度も頭の中で唱え、必死に喋る。今までのゾンビ映画では「ゔう...」とうなっているゾンビしか観たことがないけど、Rは恋することによって、一生懸命会話しようと、どんどん自分自身を成長させていくのだ。

 「彼女のために自分自身を成長させたい!」と困難なことに挑戦したり、自分の好きな気持ちを全面に出さず、怯えていたらそっとしといてあげる。音楽をかけて気持ちをリラックスさせてあげる。素直に彼女の要求に耳を傾ける。そんな彼の行動は、"不器用な男子"の恋愛テクニックのお手本になるだろう。
ゾンビから恋愛テクニックを学ぶことで、新しい恋を掴むことができるかも!?

(文/アヤカ・ブルクレ)

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