究極の危険なダイエットは"寝ない"ことなのかもしれない。『マシニスト』
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もうすぐ夏だ! ダイエットの季節だ! でも三日坊主になったり、リバウンドを繰り返したりと、なかなか良いダイエット方法って見つからないもの。「健康的に痩せるのがやっぱり一番だ!」そう思わせてくれる作品『マシニスト』には、確実に痩せるが絶対に真似しないほうがいい、究極に危険すぎるダイエット法が描かれている。
機械工のトレバーは、1年も原因不明の不眠症に悩まされていた。体はガリガリになり、同僚からは白い目で見られ「薬やってんじゃねえのか?」とも疑われてしまう。そんな彼の癒しは、娼婦のスティーヴィーの所へ行き、慰めてもらうこと。そして、空港のウェイトレスのマリアとの雑談を楽しむ。そうやって不眠症の悩みを少しでも解消しようとしてきた。そんなある日、溶接工のアイバンという男に気にとられて事故をおこし、同僚に大怪我をおわせてしまう。そして同じくして、自宅の冷蔵庫に何者かが謎のメッセージを残していくようになり、トレバーは精神的に不安定になっていく。
ガリガリにはなれるけど、睡魔によって仕事の集中力も切れ、同僚の信頼も失い、仕事を失うかもしれない危機に陥る。そんな危険なダイエットとも言える"寝ない"ということ。痩せるためのその代償はとんでもなくデカい。
ちなみに、本作でトレバーを演じたクリスチャン・ベイルは、『バットマン』や『ターミネーター4』のジョン・コナーなど、マッチョでたくましく、デカい男のイメージが強い。そんな彼が、本作の役作りのために行ったダイエットも、かなり過酷なものだったらしい。
「1日の食事=ツナ缶1個、リンゴ1個」という超ハードな食事制限で急激に54キロまで痩せ、さらにトレバーに近づくためにダイエットを試みるが、周囲に危険だと止められたのだとか。な、なんてストイックなんだ! その後、映画『バットマン・ビギンズ』の撮影を控えていたため、大量のアイスクリームを摂取するなどして、6ヶ月で86キロまでウエイトアップしたそう。
クリスチャン・ベイルのような"ストイックさ"を持つことができれば、自分の理想の体型に近づけるのかも。結局ダイエットは、自分次第......なのだ。
(文/アヤカ・ブルクレ)