ハエが主人公のインド映画『マッキー』は、ハエのデザインも素晴らしい!

いまだロングランが続いている『きっと、うまくいく』で、40歳超えてるのに大学生役を演じたランチョーことアーミル・カーンに恋しちゃった皆さん! 今度はハエに胸キュンしちゃってください!!
ハエと人間のロマンスと、復讐を描いたインド映画『マッキー』が、間もなく公開。父親が15年前に軽いノリで言った「ハエが人間に復讐する話はどうだ」が、ずーっと頭から離れなかったという監督が、3億ルピー(約6億円)もの製作費をかけて作り上げた映画です。このバカバカしさ! 最高に熱いぜ!
ちなみにマッキーはヒンディー語でハエの意味。文字通り、ハエが主役の映画ですが、コミカルでキュートな魅力を持つマッキーは、とてもとてもバランスのいい造型だと思います。惨殺された男がハエとして生まれ変わり、復讐をするという設定はホラーでも通りそうですし、まずもってハエ自体に嫌悪感を持つ人は多いので、一歩間違えば超気持ち悪くなってもおかしくないはずです。でも迎合して下手にキャラ系に走ることもなく、リアルでありながらハエにはない清潔感を備えたハエに。このバランス感はマジですごい。インド映画、ボリウッドのパワーを見せつけられました。余談ですがこのハエのデザイン、半分まで撮り進めたものの納得がいかず、制作途中で全面変更したというこだわりのものだそうです。
(文/根本美保子)
『マッキー』
10月26日(土)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国公開!
監督:S.S.ラージャマウリ
出演:ナーニ、スディープ、サマンサ
2012/インド(ヒンディー語)/125分
公式サイト:http://hae-movie.com