『グッド・ウィル・ハンティング』を観て、息子は不良に育てようと思った。

　レジでお釣りを計算し尽くして小銭を出したら、全然計算を間違っていて店員に「はい?　」みたいな顔をされるタイプです。平気です。

　『グッド・ウィル・ハンティング』は1997年アメリカで公開されたマット・デイモン主演のアメリカ映画です。世界中の天才が集まる名門ハーバード大学の数学の授業で、天才教授が生徒を試すために廊下に難問を書きます。必死に解こうとする生徒達ですが、誰も正解を導くことができません。そんなある日廊下の黒板に正解が書かれます。興奮した教授は正解を書いた生徒を探しますが、誰も名乗り出ません。必死に探してみるとなんと難問を解いたのは生徒ではなく清掃員のウィルでした。教授はウィルの天才的な数学センスに惚れこみ数学の道に進ませようとしますが、虐待された過去から他人に心を決して開かないウィルは、不良友達とケンカや窃盗に明けくれる毎日で、教授の用意したカウンセラーもことごとくあしらわれてしまいます。一向に心を開こうとしないウィルに手を焼いた教授は、最後の望みとして昔のライバルであり旧友であるカウンセラーのショーンを頼ります。最初は同じように心を閉ざすウィルでしたが、同じように虐待された過去を持ち、最愛の妻を亡くしたショーンが自分に向けるまっすぐな目に触れることで徐々に閉ざされた心を開いていきます。

　とにかくウィル役のマット・デイモンがかっこいい!!　普段は街のごろつきですが、頭は超天才！　なんてかっこいいギャップなんだ！　そう。ギャップ。そうなんです。これがもし頭は超天才！　学校でも超優等生！　家ではコンピュータチェスと読書が趣味さ！（メガネくいっ）みたいな奴だとだめなんです。町の不良っていうギャップが最高なんです。だから自分の息子には受験勉強が始まるまでは不良になりなさい！という育て方にしようと思います。なのでそんな素敵な不良息子の出産を前提にお付き合いしていただける女性を募集しております。何卒よろしくお願い致します。

（文／前髪ナガレ）