最近の学生は魅力がない? 企業にモテまくる人材になるための5つの答え
- 『内定獲得の鍵―α 5 Key Questions 成功の方程式』
- 入住 壽彦
- Z会
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「最近の学生は、魅力がない」
「就職氷河期じゃなくて、人材氷河期だよね」
「本当に欲しい人材は、日本に100人もいない」
就活生にはちょっとショッキングだが、これらはどの業界や企業でも、ここ近年、企業の担当者からよく聞くセリフなのだそう。
現在、日本の各企業は、長引く世界規模の不況で、海外でビジネスを展開してグローバル競争を勝ち抜かなければ、その存続自体が危ぶまれる状況にある。
そんな状況で求められているのが、世界で戦える人材。近年、多くの企業が「とにかく次世代のグローバルリーダーがほしい」と、海外から積極的に人材を採用する方向に向かい始めている。つまり企業は、人材もビジネスも「内から外」に目を向けているそう。
......ということは、今までは国内の学生と戦えばよかった就活生も、今後は世界中の就活生と戦わなければならないということである。
そこで、トップ企業の内定者を数多く輩出している就活支援コミュニティ「α ALPHA LEADERS」の方法論をまとめた『内定獲得の鍵 α 5 Key Questions』から、これさえ押さえておけばエントリーシートや面接で、誰でも説得できる「5つの問い」を紹介する。その問いとは以下のようなもの。
1. 何をしたいのか?
2. なぜか?
3. なぜこの業界?
4. なぜこの企業?
5. なぜあなた?
この中で特に大事なのが1と2の問い。今、企業が求めている人材は、自分でゴールを設定できて、自分でそのゴールに向かえる人。企業はあなたが「何がしたいのか?」(what)、とくに「なぜか?」(why)を明確に持っているかを最も重視しているそう。
ちなみにこの5つの問いだが、内定や就職はゴールではなくスタート、という点から考えれば、就活生だけでなく、すでに社会人の人も考える必要があるといえそう。著者の入住壽彦さんは、本書でこのようなメッセージをおくっている。
「人間として生きている以上、自分の人生をコントロールしながら生きるという気概を持ってほしい。それさえあれば、グローバル化してゆく世界の中で、どんなに仕事の標準化が起きようとも、トップクラスの、世界で価値を作っていける人材になれる」
就職活動で悩んでいる学生にも、仕事で悩んでいる社会人にとっても、大切な気づきを与えてくれる言葉と言えそうである。