セオリーに則った就活はもうやめよう―『3 (SAN) Vol.2』

3 (SAN) Vol.2 2012年 08月号 [雑誌]
『3 (SAN) Vol.2 2012年 08月号 [雑誌]』
三栄書房
494円(税込)
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 雨ニモマケズ風ニモマケズ......。黒スーツを身にまとい一目で「就活生」と分かる学生たちを街中で見かけると、かの有名な宮澤賢治の一節が浮かんできます。じわじわと汗にじむ夏の暑さを感じる日も、急な雨に降られてびしょ濡れになる日も、履きなれない靴で今日もビジネス街を闊歩する彼ら。「就活なんてまだ先の話」。そう思っていた大学生たちも、夏休み明けから本格化する就活戦線に向けそろそろ準備を始めているようです。

 そんな、これから就職活動という一つの山に挑もうとする学生におすすめなのが、6月30日に発売された雑誌『3 vol.02』。『3』は人間のライフサイクルのモジュールである数字「3」をテーマに、ファッションやカルチャー、そして生き方まですべてのスタイルを切り取るスナップマガジン。第2号となる今回のテーマは「就活」。就活を目前に控えた大学3年生、社会に出て3年目を中心にした若手社会人、それぞれ30名ずつをインタビューし、学生が抱く就活へのリアルな悩みや、就活を乗り越えた先輩の本音などが収録されています。

 また表紙にも踊る今号のタイトルは「就活をやめよう!」。数えきれないほどの会社から自分の好きな職種に就けるこの時代、就活に正攻法なんてありません。就活は情報戦か? エントリーシート、面接に必勝法はあるのか? いわゆるセオリーに則った「就活」ではなく、大切なのは自分なりのスタイルを見つけること。本書では女優、漫才師、映画監督などその道で活躍する著名人も仕事にまつわる様々な思いを語っています。彼らの言葉は「仕事とは、就職とは何か?」を考えるヒントになること間違いなし。大学3年生諸君には、まず就職活動に対する偏ったイメージを突き破り、夢を掴んでほしいものです。

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