ダイエットには"脳内食事"が有効!? 「精神論一切ナシ」の習慣テクニック

ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科 人生が変わるテクニック112個集めました
『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード… 科学的に証明された すごい習慣大百科 人生が変わるテクニック112個集めました』
堀田秀吾
SBクリエイティブ
1,760円(税込)
商品を購入する
>> Amazon.co.jp
>> HMV&BOOKS

 三日坊主――。新しく何かを始めても長続きせず、「自分には継続力がない」と落ち込んだ経験はないだろうか。おそらく多くの人が抱える悩みだろう。そんな問題について「あなたが悪いわけじゃない」と冒頭から優しく励ましてくれる書籍がある。

 今回ピックアップしたのは、明治大学法学部教授で言語学者の堀田秀吾氏による著書『ハーバード、スタンフォード、オックスフォード... 科学的に証明された すごい習慣大百科 人生が変わるテクニック112個集めました』(SBクリエイティブ)。堀田氏によると、人間は変化を嫌う性質を持っており、三日坊主のように新しい行動が続かないのは"脳の初期設定"なのだという。

 本書で紹介されているテクニックは、継続の妨げになるような気合いや精神論は一切ナシ。もっと楽に、もっと自然に習慣化できる"科学的に証明された方法"を見ていこう。

 まずは「集中力」に関するテクニックから。本書によると、一般的に人の集中力は25分間しか続かないとされている。原因は「疲れた」からではなく、「この作業をがんばろうという目標」そのものを脳が徐々に忘れてしまうためだそうだ。そこで、イタリアの起業家フランチェスコ・シリロによって考案されたのが「ポモドーロ・テクニック」だ。

「25分間の集中作業と5分間の短い休憩を1セットとして繰り返す時間管理法です。これを4セット(約2時間)ごとに行い、合間に計15~30分の休憩をとることで、2時間という比較的長い時間でも継続して集中力を保つことができるようになるとうたっています」(本書より)

 研究調査でもあえて"別のこと"を挟むことで、脳が元の目標を思い出すことが判明。就業中など十分な休憩が取れないような場面では、軽い別作業に切り替えるだけでもいいと堀田氏は説明している。

 続いては「やる気」にまつわるテクニック。作業に一区切りつける際、「キリのいいところまでやろう」と考える人は多いだろう。しかし堀田氏によると、"キリの悪いところ"で終えるほうがいいというのだから驚かされる。

 科学的にも「未完の出来事のほうが記憶に残りやすい」とされ、「ツァイガルニク効果」と呼ばれている。その応用方法の実例として、堀田氏は作家の村上春樹氏を紹介している。

 村上氏は「1日5時間なら5時間」と執筆時間を決めており、どれだけ筆が乗っていても時間が来たら作業を終えるそうだ。あえて翌日に持ち越すことで、アイデアがさらに広がっていくという。

 キリが悪いとスッキリしない気持ちになるかもしれない。しかし、その状態が思考を継続させ、新たな発想につながると堀田氏は語る。

 やる気を生み出すには、"始める"ことが何より重要だ。リスタートしやすい状態にしておくためにも、あえてキリの悪いところで手を止めてみてはいかがだろう。

 また、にわかには信じがたいテクニックだが、「暴飲暴食を防ぎたい」という人には"おでこをトントン(タッピング)"する方法を堀田氏は勧めている。指で30秒タッピングするだけで食欲の軽減につながる可能性があるとされ、「EFT(感情解放法)」と呼ばれるストレス対処法のひとつでもあるという。

 ちなみに堀田氏は、食欲を抑えるもうひとつの習慣として「脳内食事」を挙げている。いったいどんな方法かといえば、自分が何かを食べているところを想像するだけ。「本当にそんなことで?」と疑いたくもなるが、実際にカーネギーメロン大学の研究者が実験をおこなって証明している。チョコレートを大量に食べるイメージをしたグループは、ほかのグループよりも出されたチョコレートを食べる量が少なかったという。

「体重を気にしているなら、仕事やプライベートの会食前に、自分が食べる姿と、食べたことによって自分がどんな姿になっているかを想像するといいでしょう」(本書より)

 では最後に、ハーバード大学の研究者による調査で判明した"祈りを捧げること"の効果について見ていこう。

 この調査でわかったことは、最低週1回でも祈りを捧げる人は、人生の満足度が高い傾向がみられたという。また、精神的な強さなど、ウェルビーイングに関するさまざまな面でも良好な傾向が確認されたと紹介されている。

 祈りの形式や宗教的背景は人それぞれだが、行為そのものは世界共通のアクション。大切な誰かを想い、祈ることで心を安定させることができる。科学的な証明に加えて、実感として習慣化している人もいるかもしれない。

「人は、心の拠りどころになるようなものを見つけて、感謝の気もちをもって生きることが大切です。大切な人のことを想って祈ってみる。手を合わせ、心のなかで唱えてみるだけで、きっと大きな変化をもたらしてくれるはずです」(本書より)

 「科学的に証明された」と聞くと堅苦しい方法をイメージするかもしれない。しかし本書で紹介されているテクニックは、誰でも挑戦しやすいものばかり。「自分を変えたい」「人生を変えたい」と思っているなら、まずは本書を手に取ってみてはいかがだろう。

« 前のページ | 次のページ »

BOOK STANDプレミアム