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『君の名は』の新海誠は思春期モンスターか

君の名は。
『君の名は。』
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この作品にとどまらないが、新海誠監督の思春期の気持ちをキープし続ける力がすごい。作品からみなぎっている。歳をとるとどうしてもそういう気持ちは減退してしまう。

なのに主人公は一人の女の子のために世界なんてどうでもよくて、周りなんてみえてなくて、会いたい一心で行動する。恋は盲目。なんて美しい言葉だ。そして我々中年が忘れてしまった気持ちだ。

新海誠監督ももういい歳のはずなのに・・・。どうやったらそういう気持ちを描けるのだろう。もしかして天然?それとも職業的スキル?どちらにしてもすごすぎる。

主人公、瀧は東京の高校生。ある日寝ると田舎の女子高生、三葉と入れ替わってしまう。最初はとまどうふたりだったが、だんだんふたりともそれなりに楽しむようになってきて、ふたりで最低限のルールを作り、生活するようになってきた。ところが、三葉の住む村に彗星が降る日に突如入れ替わりが途絶えてしまう。

気になった瀧は記憶に残っている風景をスケッチし、それを頼りに電車に乗って、三葉を探しに向かう。そこで衝撃の事実を知ることになる。

三葉の村は彗星の落下で消滅してしまっていたのだ。3年前の出来事だった。住民のほとんどは死亡していた。死亡リストを見ると三葉の名前もあった。瀧はショックで言葉がでない。自分がやりとりしていた三葉は一体誰なんだ。男女入れ替わりコメディからのいきなりのシリアスな展開。だんだんと時間のズレがあったことが判明し、三葉を救うことができるのではないかと瀧は奔走する。そこから先は本編で確かめてほしい。

信じてもらえない悲しさ、迫る彗星、薄れていく記憶。君の名は・・・。

エンドロール直前、泣かせんなよ!

(文/神田桂一)

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