縁の下の力持ちになってみよう。『キセキーあの日のソビトー』
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GReeeN(2024年にGRe4N BOYZに改名)の楽曲「キセキ」の誕生にまつわる実話を基にした物語。監督は、是枝監督作品『そして父になる』『海街ダイアリー』などで助監督を務めた兼重淳。
厳格な医者の父と明るい母のもとで育った兄(松坂桃李)と弟(菅田将暉)。兄ジンは父から反対されるも音楽の道を志し、弟ヒデは尊敬する父の背中を見て医者を志し受験勉強に励んでいました。
ジンはデビューの話が決まりながらも、なかなかうまくいかずにいました。父とも激しく衝突したことで、実家を飛び出します。一方ヒデは、医大は諦めたものの無事歯科大に合格します。そこで出会った仲間と音楽の魅力に引き寄せられていきます。そして、弟の才能を知ったジンは、弟に自らの夢を託すことにします。
今でこそ有名なGReeeeNですが、その何がすごいかって、歯科医と音楽活動の二足のわらじを成功させたことですよね。そのために容姿を隠し、それにも関わらずミリオンを記録するほどの人気になったこと。
それから、本作を見て思ったのはジンの存在の強さです。GReeeNのプロデューサーである兄ジンが、親に反対されても譲らなかった自分の夢をきっぱり諦めて、縁の下の力持ちの役目に徹したこと。なかなかできることではありません。(しかも、現在はゆずや他アーティストへの楽曲提供や、映画プロデューサーやITの開発など多岐にわたって活躍されているのだとか)
縁の下の力持ちと言えば、裏方で目立つ立場ではない。でもジンがいてこそ、今のGReeeNがあるわけで。そういうのって、色々な場面でも必要不可欠な存在ですよね。例えば、子育て中だったら子供が中心で、育てている親は縁の下の力持ちなのかもしれないですし、会社組織でいえば会社の業績がメインだとしたら社員は縁の下の力持ちとも考えられる。もちろん各々の人生がメインなんですが。ちょっとだけ視点や意識を変えてみたら、目の前のやりたくないことをやることや、人からの目や評価は多少のことは気にならなくなって、目的のためだけに頑張れるような気がしました。
話が完全に逸れましたが、最後にお父さんが、兄弟に「GReeeNって知ってるか?お前らもGReeeNのような曲を作れ」というシーンは必見です!
(文/森山梓)

