デジタルネイティブのZ世代がGoogleスキルで事件を追う『search／#サーチ2』

　父親がデジタル上に残ったヒントを頼りに失踪した娘を探す『search／サーチ』。全編パソコン画面上でストーリーが展開していく異色スリラーで、批評的にも商業的にも成功を収めました。そんな『search／サーチ』の続編『search／#サーチ2』では、デジタルネイティブと言われるZ世代の女の子がGoogleスキルを駆使して行方不明の母親を探すというもの。

　18歳の学生ジューンは、母グレースが新しいボーイフレンドのケヴィンとコロンビアに旅行に行くことになり、自宅で友人たちとお酒を飲んで「親がいない一週間」をエンジョイしていました。二日酔いでロサンゼルス空港へと母親を迎えに行ったジューンでしたが、いつまで経っても母は姿を見せません。「もしかして事件に巻き込まれた......？」ジューンは観光客を映すライブカメラや、銀行の明細書などを調べ上げ、さらにはコロンビアの便利屋サイトを見つけ出しハビという現地人を雇いながらも、母の行方を探していきます。

　母親が失踪したことから、多くのウワサや憶測がネット上に飛び交い、困惑するジューン。本作は前作同様、パソコンの画面上のみでストーリーが展開していくのですが、衝撃的な展開ばかりで画面から文字通り目が離せなくなります。本作を見ていると、Googleアカウントでどれだけデータ追跡の機能が大切なのかを改めて考えさせられました。過去の写真やビデオ、デートアプリの履歴など、多くのことを調べ上げられるそんなテクノロジーにも恐怖を覚えた一本です。

（文／トキエス）