秋のニューヨークに浸りたい『オータム・イン・ニューヨーク』
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- リチャード・ギア,ウィノナ・ライダー,エレイン・ストリッチ,アンソニー・ラパグリア,ジョアン・チェン
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2000年に公開されたリチャード・ギアとウィノナ・ライダー共演のロマンス映画『オータム・イン・ニューヨーク』。紅葉が美しいニューヨークの街並みを楽しめる本作、恋愛映画としてはツッコミどころが多い作品でした。
主人公は50歳間近の独身男性ウィル(リチャード・ギア)。彼はデート相手を頻繁に変えるほどのプレイボーイでしたが、ある日レストランで誕生日会を開いていた若い女性シャーロット(ウィノナ・ライダー)と出会います。彼女は髪飾りを作るアーティスト活動も行っており、ウィルはシャーロットに電話して「デート相手にプレゼントする髪飾りを作って欲しい」と依頼。しかし、それはシャーロットをデートに誘い出す口実でした。2人は徐々に深い関係になるのですが、そんな中、シャーロットが長く生きられないことを知り......。
シャーロットが病を持っていることから、ウィルはシャーロットと過ごす時間を増やしていくのですが、あるパーティで元カノと再会し、プレイボーイの彼が再度目覚めてしまうというシーンがあります。女性目線から見ると、手グセが悪いウィルに怒りが込み上がるシーンですが、それでも本編を通してシャーロットはウィルに真実の愛は何かを教えていきます。
え、このタイミングでこんな事が起こるの......? とちょっと独善的とも言える脚本に、無理やり付き合わされている感覚だった本作。海外のレビューでも酷評が目立っていました。秋のニューヨークを満喫したい!という方にはおすすめ、その一方で恋愛映画大好きな人には強くおすすめできない一本です。
(文/トキエス)