ついにブギーマンの弱点発覚? 『ハロウィン KILLS』
- 『ハロウィン KILLS ブルーレイ+DVD [Blu-ray]』
- ジェイミー・リー・カーティス,ジュディ・グリア,アンディ・マティチャック,ジェームズ・ジュード・コートニー,アンソニー・マイケル・ホール,ウィル・パットン,トーマス・マン,カイル・リチャーズ,ナンシー・スティーヴンス,デヴィッド・ゴードン・グリーン
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1978年の『ハロウィン』以来、実に12作も公開されているホラー傑作『ハロウィン』シリーズ。2018年には、デヴィッド・ゴードン・グリーン監督がこれまで公開された続編を完全無視して、オリジナル1作目の直々の続編を描く『ハロウィン』が公開されました。グリーン監督の『ハロウィン』シリーズはすでに3部作になることが発表されており、今回ご紹介する『ハロウィン KILLS』は2本目で、最後に人々とブギーマンの決着がどのようにつけられるのか気になる展開が描かれています。
前作でブギーマンこと、マイケル・マイヤーズを閉じ込めた家に放火し、「やっとマイケルを殺した」と安心するローリー。彼女はマイケルとの戦いで重傷を負っており、病院に運び込まれました。しかし、マイケルはまだ生きており、消火のために急行した消防士を全員無残にも殺していきます。再び街に放たれたマイケルを捕まえようと、彼に襲われた生存者や被害者の遺族が怒りを爆発させ、マイケルを殺そうと追跡することに。
本作で中心に描かれているのは、マイケルのド派手な殺戮......ではなく、人々が怒り、間違った方向へと向かってしまう様子。人も怒りに狂うとモンスターになり得るという恐ろしさも存分に描かれています。私が一番興味深く感じたのは、マイケルがかつて住んでいた家に戻ろうとしているところ。「心のない殺戮マシーン」のように描かれているマイケルですが、かつて子ども時代を過ごした家に帰ろうとする様子を見ると、ある意味、人間らしさもあるのかなと実感。家に住んでいる人は(もちろん)殺されてしまうのですが、彼らの死体をマイケルがどのように置いていたのかもポイント。彼の人間らしさをほんの少しだけですが見ることができた『ハロウィン KILLS』。次回作の『ハロウィン ENDS』では、その「人間らしさ」がマイケルの命取りになるのでしょうか......。次回作にも期待が高まります。
(文/トキエス)