女性ならではの悩み満載、現実感のある友情に泣ける『マイ・ベスト・フレンド』
- 『マイ・ベスト・フレンド [DVD]』
- トニ・コレット,ドリュー・バリモア,ドミニク・クーパー,パディ・コンシダイン,キャサリン・ハードウィック
- ポニーキャニオン
- >> Amazon.co.jp
- >> HMV&BOOKS
ドリュー・バリモアとトニ・コレットが長年の親友同士を演じた映画『マイ・ベスト・フレンド』。ハンカチ必須で涙なしでは見られない作品に仕上がっている本作。女性ならではの悩みである不妊治療や乳がんを扱った作品で、改めて生きていく上で大切な「女性同士の友情」を実感させられました。
幼い頃から親友同士だったミリー(トニ・コレット)とジェス(ドリュー・バリモア)。楽しい時も悲しい時もいつも時間を共有してきた2人はやがて大人になり、ミリーはバンドマンのキットと結婚し、2児の母親に。一方でジェスは整備士のジェイゴと結婚するも、不妊症に悩んでいました。そんな中、ミリーが乳がんだと診断され、ジェスはすぐさまサポートするように。ミリーの闘病生活が続く中、ジェスは不妊治療を行い妊娠しましたが、彼女はミリーに打ち明けることができずにいたのです。
相手の現在の状況を把握して、自分の幸せなことをシェアできない。というのは女性特有のことかもしれません。現に、大人になると友人への結婚報告のタイミングを見計る女性は少なくないでしょう。そんなまどろっこしい気持ちを描いた本作は、現実感がかなりあって、その物語に魅了されていきます。女性はもちろんのこと、男性が「乳がん」や「不妊治療」などを知るためにも、とてもいい作品。この映画を見終わった後は、自分自身の友情も、より大切にしたいと思うはずです。
(文/トキエス)