法廷で悪魔の存在を立証できるか。『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』
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アメリカの心霊研究家エド&ロレイン・ウォーレン夫妻。2人が調査した事件を題材にした『死霊館』シリーズの最新作、『死霊館 悪魔のせいなら、無罪。』は全米で注目を集めた「悪魔が私に殺させた事件(Devil made me do it case)」別名「アーニー・ジョンソン事件」を描いています。本作には悪魔祓いをした時の実際の音声や、当時のニュース記事なども紹介されており、こんなことが本当にあったのかと思うとゾッと背筋が凍る一本でした。
舞台は1980年。ウォーレン夫妻は、11歳のデヴィッドが悪魔に取り憑かれてしまったというグラツェエル家の依頼を受けます。調査後、彼らの主張が本当であると判断したウォーレン夫妻は、デヴィッドに悪魔祓いをすることになりました。デヴィッドの姉デビーの恋人、アーニーは、献身的にグラツェエル家を支え、悪魔祓いの時も家族のサポートのために現場にいました。しかし彼は、悪魔祓い中に幼いデヴィッドの苦しむ姿に耐えられず、咄嗟に彼の代わりに自分に取り憑くように悪魔に話しかけます。悪魔祓いを行った後、デヴィッドの異変はおさまりました。しかしその数日後、アーニーが家主を殺害する事件が発生。血だらけで道を歩いているところ警察に目撃され、彼は「誰かを傷つけたかもしれない」と発言するのです。その後、悪魔に取り憑かれていたことを理由に無罪を主張するアーニーですが、悪魔の存在を立証しないと彼は有罪で死刑に......。ウォーレン夫妻は、アーニーを救うために警察と協力しながら調査を進めていきます。
法廷で悪魔の存在を証明しなければならないという、無茶な挑戦とも言えるこの裁判のため、ウォーレン夫妻は自身の持つ能力を最大限に使って証拠集めをしていきます。怖すぎて心臓が飛び出そうになる、さすが『死霊館』とも言える期待を超えた恐怖映像で楽しませてくれるほか、ウォーレン夫妻の"出会い"や絆などラブストーリーも少し入っている一本。迫力のあるホラーシリーズはこの他にないのではと思うほど、現在のホラー作品を代表する一本だと思います。ちなみに実在する音声やニュース記事はエンドロールに出てくるので、最後までお楽しみに。
(文/トキエス)