もやもやレビュー

B級ホラーかと思いきや衝撃の展開へ『キャビン・イン・ザ・ウッズ』

キャビン・イン・ザ・ウッズ LBXC-612 [DVD]
『キャビン・イン・ザ・ウッズ LBXC-612 [DVD]』
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 2012年のアメリカ映画『キャビン・イン・ザ・ウッズ(原題:RESOLUTION)』。『13日の金曜日』シリーズなどに出てきそうな"ホラー映画定番の舞台"、山小屋が燃えているジャケットが印象的な本作。低予算でB級ホラーなのだろうと簡単に予想ができましたが、観賞してみると中身はかなりの良質作品。話の展開が不透明な点がいくつかありますが、この映画と繋がっている『アルカディア』とセットでの鑑賞をお勧めします。

 麻薬中毒の友人クリスを助けるため、彼から送られてきた地図を頼りに山小屋へと向かったマイク。そこでクリスに手錠をかけ、無理やり彼を"薬抜き"することにしたマイクは、クリスの面倒を見ながら古びた山小屋で5日間滞在することに。しかし、その山小屋、実はクリスが不法滞在していたもので、もちろんトラブルが続出。そんな中、マイクはあるビデオを発見。再生してみると、自分が死ぬ姿が映っていて......。

 マイクがクリスを助けに行ったきっかけは、彼から送られてきた一本のビデオと地図。そのビデオにはクリスが銃を乱射するなど、彼の相当やばい姿が映し出されていたのです。しかし、当の本人は、「ビデオも地図も送った覚えはない」と言います。どんどんストーリーの展開がおかしくなっていくのですが、ラストの衝撃で一気に心を掴まれました。途中の「なんともB級ホラーらしい展開」を軽く見るのではなく、もっと真剣に隈なく見ておけばよかった!と後悔するほどキーアイテムやキーワードが巧妙に隠れている一本でした。エンドロールの頃にはもう一度見返したくなるはず。

(文/トキエス)

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