殺人鬼が作ったアトラクション『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』

　恐怖とスリルが楽しめるアトラクション、お化け屋敷。安全が保証されているはずのアトラクションが、実は危険だらけだったら？　そんな恐怖の館を登場人物たちとめぐる映画が『ホーンテッド 世界一怖いお化け屋敷』。グロテスクな描写で知られる映画『ホステル』のイーライ・ロスの製作で、Rotten Tomatoes（映画評論サイト）で高評価を得ている映画『クワイエット・プレイス』の脚本家、スコット・ベッグ＆ブライアン・ウッズが脚本＆監督を務めた一本です。

　舞台はハロウィンの夜。彼氏のDVから逃れるため、女友達とハロウィンパーティーに参加したハーパーは、パーティで知り合った大学生とともに過ごすことに。そのうちの1人が「究極のお化け屋敷」と書かれたビラを拾ったことから、彼らは郊外にあるお化け屋敷へと足を運びます。到着すると、そこにはピエロのマスクを被った人物が。ピエロは何も言わずに、「携帯電話をボックスに預けて鍵は自分で管理すること」「お化け役に触れないこと」「一度来た道は戻らないこと」など、お化け屋敷ではよくある注意書きを彼らに読ませてサインさせます。さらに屋敷の中から女性の叫び声が聞こえたことから、期待を膨らませる若者たち。しかし、部屋を抜けていくにつれ、徐々に演出はリアルになっていきます。

　実はこのお化け屋敷、殺人鬼が作ったもので、お化け役もみな殺人鬼。やがて単なるお化け屋敷ではないと気づいた若者たちは脱出を試みますが、複数の殺人鬼を相手に逃げるのはかなりの高難易度......果たして彼らは無事脱出できるのでしょうか。グロテスクなシーンが多めですが、スリル満点。おうちでお化け屋敷気分を味わいたい方にぴったりな映画です。

（文／トキエス）