人を信じられないあなたへ『ラーヤと龍の王国』
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- ディズニー,ドン・ホール,カルロス・ロペス・エストラーダ
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これまで数々の感動物語を世に送り出してきたディズニーが、少女の戦いを描いた『ラーヤと龍の王国』。人を信じられなくなった人の心に響く、ディズニー屈指の感動作となっています。
舞台は、かつて聖なる龍と人間が共存していた世界クマンドラ。しかし、邪悪な悪魔ドルーンが現れ、龍は人間を守るために犠牲になり、残された人々は、「信じる心」を失ってしまったのです。そこから500年が経ち、聖なる龍の力が宿る石を守り続けている一族の娘、ラーヤは守護者に。しかし、その石を巡り他の一族と争いが勃発。石は砕け、それぞれがカケラを持ち帰ってしまうのです。6年後、ドルーンがはびこる世界で、ラーヤは分裂した世界の平和を取り戻すべく最後の龍の力を蘇らせるために旅に出ます。
「一度他人に裏切られた人が、人をまた信じる心を取り戻すことができるのか」......壮大なアドベンチャーの世界の中で、私たちが生きる現実世界において大切なことを教えてくれるこの作品。過去に誰かに裏切られたことがある人が本作を見れば、きっと心に刺さることでしょう。ちなみにラーヤは新しいタイプのディズニープリンセスだということでも注目が集まっています。王族の血を引いてはいますが、ドレスを着たり、歌を歌ったりする古典的なディズニープリンセスとは大きな違いがあります。孤独と深い悲しみの中から自立し、自分自身を発見し、人々のために尽くすようになる。そんなラーヤの姿は現代の少女に「強く自立することの大切さ」を教えてくれているのだと思います。
ちなみに本作は、『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』ローズ役で知られるケリー・マリー・トランを主演に迎え、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のオーク・ワフィナなど、声優をアジア系キャストが担当したことでも話題になっています。
(文/トキエス)