歯がボロボロの中年殺人鬼を演じたのは20代の美形俳優『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』。
- 『屋根裏の殺人鬼 フリッツ・ホンカ [Blu-ray]』
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『ソウル・キッチン』などドイツで数々のヒット作を手がけてきたファティ・アキン監督がメガホンをとったサスペンスホラー『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』。タイトル通り、70年代に実在した連続殺人鬼フリッツ・ホンカを描いています。娼婦を次々と殺めたホンカの容姿は、歯がボロボロで鼻も曲がって、猫背で髪の毛も薄い...劇中では女性から「こんな不細工、オシッコをかけるのもイヤ」と超キビシイ振られ方をしてしまうほど。しかし、そんなフリッツ・ホンカを演じたのは、かなり若手の美しい俳優さん。これにかなり衝撃を受けました。
舞台はドイツ・ハンブルグ。安アパートの屋根裏部屋に暮らしていたフリッツ・ホンカは深夜に、殺害してしまった女性の遺体処理を必死で行っていました。彼は、夜になると風俗街にあるバー「ゴールデン・グローブ」へと立ち寄り、女性へと声をかけ、お酒を奢ろうとするも、前述した通りキビシイ振られ方をしてしまいます。そんなホンカは、お金もなく靴もボロボロな中年女性を見つけて、家へと招き入れることに......。
死体解体シーンや、暴行シーンなど、思わず目を逸らしてしまうほどのリアルでグロテスクなシーンが満載の本作。フリッツ・ホンカという人物の凶暴性に胸糞悪くなるほど。しかし、そんな彼を見事に演じ切ったのはなんと撮影当時22歳だった俳優のヨナス・ダスラー。「彼がホンカを演じたなんてまさかなあ」となかなか信じられないほどの美形なのですが、なんとこの映画は第69回ドイツ映画賞のメイキャップ賞を受賞。メイクは毎回3時間ほどかかったそうです。彼の演技もすごいけど特殊メイクアーティストも本当にすばらしい。
ぜひヨナス・ダスラーの画像を検索して見てから本作を楽しんでみてください。彼の度を超えた演技力に圧倒されるはず。
(文/トキエス)