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ジョニー・デップ初の監督作品『ブレイブ』を見て彼の偉大さを再確認

ブレイブ(字幕版)
『ブレイブ(字幕版)』
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 『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどで知られる人気俳優のジョニー・デップ。ここ数年、私生活の離婚問題などで裁判となり、さらに昨年名誉毀損裁判で敗訴したことで『ファンタスティック・ビースト』最新作を自ら降板するなど、悲しいことに大スクリーンに姿をあまり見せなくなってしまいました。『パイレーツ・オブ・カリビアン』新作に出演すらできないというウワサもあるなか、ファンによる請願書が作られるなど、彼の活躍をもう一度見たいと願う人は多くいます。そんなジョニーの偉大さを再確認できるのが、彼が初めてメガホンをとった作品『ブレイブ』(1998年)。ジョニーは本作で主演を務めるほか、脚本も執筆しています。

 アメリカの小さな片田舎のヴィレッジ。ここにネイティヴ・アメリカンのラファエル(ジョニー・デップ)は、愛する妻そして2人の子供と一緒に暮らしていました。彼は前科者で仕事が見つからず生活は切羽詰まっていたのですが、そんな中、彼のもとに"映画出演"の依頼が。それはなんと"実際に人を殺す映画"で、雇い主によると、ラファエルは拷問され殺される代わりに大金を手に入れることができるといいます。頭金をもらい一週間後に雇い主に会う約束をしたラファエル。家族を貧困から守るために自分の命を捧げることを決意し、それまでの一週間を愛する人のために過ごします。

 ラファエルの急なプレゼントに妻は「また犯罪を犯したのか」と激怒。周りも彼の"変化"を心配しますが、一方でラファエルが大金を手に入れたと聞きつけ、脅しに入る者も...。そんな中、彼は息子に家族を守ることの大切さなどを教えていきます。ジョニーといえば、過去に自分の家族にインディアンの血が流れていると語っており、2012年には、ネイティヴ・アメリカン部族、コマンチェ族の名誉メンバーになっています。そんな彼が描くネイティヴ・アメリカンの過酷な生活や彼らの"教え"は、心に突き刺さるものがあります。人の心をここまで動かす映画で、監督、主演、脚本の三役を務めるなんて......ジョニーの偉大さをあらためて実感できました。早くまた大ヒット作に出演してほしい......!

(文/トキエス)

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