ホラー初心者におすすめ！芸人の心霊レポート『事故物件 恐い間取り』

芸人の松原タニシが番組企画をきっかけに事故物件に住み始め、経験したことを記録した実話怪談集「事故物件怪談 恐い間取り」。KAT-TUNの亀梨和也が主演、そして『貞子』の中田秀夫監督がメガホンをとり映画化されました。

　売れない芸人の山野ヤマメ（亀梨和也）は、コンビを組んでいた中井大佐（瀬戸康史）から解散を切り出されます。コンビ解散のタイミングで、ヤマメは制作会社プロデューサーから、テレビ出演を条件に事故物件に住むことを（やや無理やり）提案されます。さっそく事故物件にカメラを持って住み始めたヤマメ。1軒目では白いオーブが出てきたり、いるはずもない女性の声が電話越しに聞こえたりと、僅かながらの怪奇現象がおきます。2軒目、3軒目と新たな事故物件に移り住むことで、最後にはトラウマ級の恐怖を味わうことに。

　本作は、不気味な事故物件での怪奇現象のほか、ヤマメとヘアメイクの小坂梓（奈緒）とのロマンスや、中井との芸人としての絆も描かれています。もちろん、原作にはこのロマンスは含まれていませんが、映画では怖いシーンの合間に、ヤマメと梓のなかなか前に進まないロマンスを息抜きがてら楽しめるのが◎。筆者はホラー映画が大好物のため、本作の恐怖度はイマイチでしたが、ホラー映画初心者の方にはおすすめのレベル。ちなみに本作には、クロちゃんなどたくさんの芸人さんが出てきます。「え、この芸人出てたの？」とエンドロールでの意外な発見も。ちなみに、原作者の松原タニシさんも劇中に登場しているようです。

（文／トキエス）