いつ観ても笑えるのはなぜだろう『ビーン』
- 『ビーン (字幕版)』
- ローワン・アトキンソン,ピーター・マクニコル,バート・レイノルズ,パメラ・リード,ハリス・ユーリン,サンドラ・オー,リチャード・カーティス,ロビン・ドリスコル,メル・スミス,ピーター・ベネット=ジョーンズ,エリック・フェルナー,ティム・ビーヴァン
- >> Amazon.co.jp
イギリスで誕生し、その後世界中で愛されているおじさんキャラクター、Mr.ビーン。テレレビシリーズとして人気を博した後、1997年に映画『ビーン』が公開されました。舞台をイギリスからアメリカへと移し、騒動を繰り広げる同映画は、子どもでもわかりやすい物語展開なのに、大人になってから観てもついつい笑っちゃう不朽の一本です。
名画「ホイッスラーの母の肖像」が、アメリカのロサンゼルスの美術館に展示されることになり、ロンドンでナショナル・ギャラリーの会議が開かれます。そこで、美術館の警備員で厄介者のビーンを追い払うため、 "美術の専門家"として彼をロサンゼルスに派遣することが決定。一方、アメリカの美術館の学芸部長デヴィッドは"天才"が来ると勘違いし「うちへ泊めよう!」と興奮するのですが、家族からは猛反発を受けていました。ロスへ向かう飛行機の中でも、トラブルを引き起こすビーン。やっとの思いでデヴィッドと面会を果たしますが、その後もはちゃめちゃ続きで......。
空港では警備員の持つ拳銃に憧れ、あたかも拳銃を持っているような素振りで周りを大混乱させ、美術館では手を洗うときに股間を濡らして、乾かすため必死に変な行動をしてしまう。そんなビーンの"魔の手"がついに名画「ホイッスラーの母の肖像」にも! ドキドキハラハラさせられる一方で、笑わされるのもビーンの最大の魅力です。
ビーンを演じたローワン・アトキンソンは、現在この人気シリーズのアニメプロジェクトを進行中なのだとか。最近のインタビュー(「Radio Times」)では、「大人が不謹慎なことに気づかずに、子どもじみた振る舞いをすることは、見ていて楽しい」と、ビーンが世界的にヒットした理由について語っていました。ビーンは言葉をあまり発しない分、ジェスチャーなどビジュアル面でかなり笑いのツボを刺激してくれる。それが、言語の壁を超えて世界中で愛される理由の一つなのだと改めて実感しました。いつ観ても笑える映画『ビーン』は、家族でも、友人同士でも、恋人同士でも楽しめる一本です。
(文/トキエス)