機械との共存問題を考える『AI崩壊』
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もしもこの先、私たちが「OK、Google」「Hey、Siri」が手離せないほど、機械に頼った生活が当たり前になったら......。そんなことを終始考えさせられる近未来サスペンスでした。
主人公はAIシステムを生活に導入する事によって生活が便利になり、豊かな生活がおくれるようになればいいと心から願ってプログラムを開発した。しかし、何者かの手によってAIは誤作動を起こし人間の命の選択まではじめてしまう。
生活が機械に管理されている未来に恐怖はありますか?それとも、もっと身近なものになって便利になることを望みますか?
1人1台の携帯電話が当たり前でこんなにも手放せないものになるとは、25年前の人達は想像すら出来なかった。
キャッシュレス時代になり現金でのお金のやりとりも減少傾向にある。
停電がおきたらなにも出来なくなり人々はパニックに陥る。
便利になること自体は悪いことではない。だけど、人間が考えて動かなくてはいけない場面も確かにあって、そこを機械に任せてはいけないのではないだろうか。
AIは賢く人間にはもう到底及ばないほどの技能が備わっている。だけど、生きてはいないし人間の複雑な心を読み取ることは出来ないのだと感じた。
そして、エンドロールの曲が流れ......これはもしやAI(アイ)さん!?
気づいてなんだか可笑しくなった。
進化し続ける機械と共に歩む生活を考えさせられる良作だった。
(文/杉本結)