マーク・ザッカーバーグを半フィクションで描く『ソーシャル・ネットワーク』
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- ジェシー・アイゼンバー,アンドリュー・ガーフィールド,ジャスティン・ティンバーレイク,ルーニー・マーラ,デヴィッド・フィンチャー
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24億人以上のユーザーを抱える「フェイスブック」。名実ともに世界最大のSNSである。将来性のある企業に次々に目をつけ、インスタグラムも買収。最近では、大きな影響力を持ちすぎたために、アメリカ連邦取引委員回から独占禁止法で提訴された。競争を阻む行為だと断定されたわけだ。
いつだってネタに事欠かないFacebook誕生の経緯と共同創業者たちの人間ドラマを、鬼才デビッド・フィンチャー監督が映像化したのが「ソーシャルネットワーク」。2010年の公開当時、世界が大注目したのは、主人公マーク・ザッカーバーグCEOの描かれ方と、脚本の真偽。が、のちに雑誌インタビューに答えたマーク本人に言わせてみると「洋服のスタイリング以外は、ほとんどフィクション(笑)」ということなので、そのつもりでみるのがいいだろう。なんなら、マークについての予備知識が一切ないまま見た方が面白い。ウィキペディアも禁止。
マーク・ザッカーバーグを演じたジェシー・アイゼンバーグが気になった人にオススメなのが、『ゾンビ・ランド』シリーズ。それから『アドベンチャーランドへようこそ』(2009)。この作品では、さびれた遊園地でバイトする、さえない大学生役である。低賃金で長時間労働なうえ、変人ばかりのバイト仲間に、すっかりうんざり。しかし、同僚の大人びた美少女(クリステン・スチュワート)に惹かれ、恋に落ち......。ダサカワな80's青春ムービーが好きな人はコチラも是非。
(文/峰典子)