もやもやレビュー

地下室で眠る病気の子の驚きの真実『ユージュアル・ネイバー』

ユージュアル・ネイバー [DVD]
『ユージュアル・ネイバー [DVD]』
チャーリー・ターハン,ナターシャ・カリス,マイケル・シャノン,サマンサ・モートン,ジョン・マクノートン
アメイジングD.C.
商品を購入する
>> Amazon.co.jp
>> HMV&BOOKS

 『マン・オブ・スティール』のマイケル・シャノンと、「ウォーキング・デッド」シリーズのサマンサ・モートンが夫婦役を演じたサスペンス『ユージュアル・ネイバー』。終始不気味な雰囲気が漂う本作は、複雑なストーリーラインが苦手な人でも驚きの結末を味わえるシンプルなストーリーが魅力です。

 両親を亡くし、祖父母と暮らすために郊外に引っ越してきた少女のメリアン。転校先でうまく馴染めずにいた彼女は、車椅子生活を送る近所の少年アンディと親しくなります。しかし、アンディの母キャサリン(サマンサ・モートン)は、病弱なアンディと親しくするメリアンをなぜか気に入らない様子。一方で、アンディの父であるリチャード(マイケル・シャノン)は少し不気味ながらも優しい雰囲気を漂わせていました。そんなある日、メリアンはアンディの家の地下で、病気の男の子が眠っているのを発見し......。

 なんと言ってもキャサリンのヒステリックで行き過ぎた言動が狂気! リチャードが優しく話しかけても堂々と無視するわ、アンディに優しくしていたと思いきや突然辛く当たるなど、この母親おかしすぎる...!と引きまくってしまいます。『エスター』という有名映画では子どもが怖すぎる言動をするのですが、それの母親バージョンといった感じ。物語の終盤で、病気の男の子の正体や、キャサリンとアンディ夫婦が隠していた恐ろしい計画が明らかに。まさかの真実に驚かされること間違いなし。

(文/トキエス)

« 前の記事「もやもやレビュー」記事一覧次の記事 »

BOOKSTAND

BOOK STANDプレミアム