過激アクション満載！あなたは 英国紳士派？それともワイルドなアメリカン派？『キングスマン：ゴールデン・サークル』

　華麗なスパイを描いた大ヒット映画『キングスマン』の続編、『キングスマン：ゴールデン・サークル』。本作は、イギリスだけでなくアメリカに渡ってスパイの奮闘を描いているため、英国紳士スパイと、ワイルドなアメリカンスパイの両方のキャラクターが登場。スパイ映画が好きなら、お腹一杯になる程のアクションが満載です。笑いありで、前作より過激さもパワーアップした本作は、刺激がほしい日にぴったり。

　前作で立派なスパイとなったエグジー（タロン・エガートン）。彼はある日、かつて一緒にキングスマンになるために訓練を受けていたチャーリーに襲われてしまいます。なんとか逃げ切れたものの、チャーリーの企みによってキングスマンの情報が麻薬密売組織ゴールデン・サークルのトップであるポピー（ジュリアン・ムーア）のもとに渡ってしまいます。そして、エグジーの外出中に、彼の自宅をはじめキングスマンの本部や仲間たちがミサイル攻撃を受け、愛犬や親友が亡くなってしまうのです。エグジーは、生き残ったマーリン（マーク・ストロング）と緊急指令である「最後の審判の日」を実行しようとしますが、そこでステイツマンの銘柄のボトルを発見。キングスマンとつながりがあるのでは？とアメリカに向かいます。

　キングスマンの表向きは高級テーラー店、そしてアメリカの諜報組織「ステイツマン」の表向きは、なんとお酒の醸造所。カウボーイハットで登場し、ワイルドなアクションを披露する「ステイツマン」のスパイたち。キングスマンのようにスーツで戦い、傘を武器にするのではなく、鞭を使いこなし、いかにも"アメリカっぽい"アクションを披露してくれます。さらに面白いのが、悪役ポピーの冷酷無残なキャラクター。見た目は可愛らしくチャーミングな女性なのに、ひき肉の機械を利用して人肉を作るというグロテスクな行為にも及んじゃう。見た目とは裏腹......ポピーの酷薄な性格が、さらにこのアクションストーリーにスパイスを与えてくれています。

（文／トキエス）