結末衝撃的すぎ......現場に残されたビデオテープから残虐な犯人を突き止める！『エビデンス―全滅―』

　POV作品やモキュメンタリー作品が好きで、これまでありとあらゆる作品を見てきましたが、現場に残されたビデオテープを見ながら、映画の登場人物たちが一緒に分析してくれる斬新な設定のホラー映画を発見しました。『エビデンス―全滅―』は、予想外すぎる犯人にも開いた口が塞がりません。

　本作は、ネバダ州のとある事故現場に、警察や消防隊が集まっているシーンからスタート。切断された手や焼死体が散らばる凄惨な状況のなか、警察が現場に残されていたビデオテープを押収し、映像を解析していきます。
　最初の映像に映っていたのは、映画監督を目指すレイチェルと女優志望のリアン。リアンの舞台後に恋人のタイラーがプロポーズして失敗に終わる様子、そして、リアンがタイラーをラスベガス旅行に誘うためのビデオメッセージなどが映し出されます。しかしその後に映っていたものは、ショッキングな映像の数々。旅行へと向かうバスが横転し、トラックの修理場を訪れる映像、そこで何者かに乗客が一人ずつ襲われていき...。果たして犯人は誰なのか？ 解析チームは難解な動画の真相を追及します。

　これまでのPOV作品では、モキュメンタリー映像を見て、自分で犯人を探していくようなものが多かったのですが、本作では、映像解析チームが推理を助けてくれるサポート役となってくれます。POV映像と普通のドラマシーンとが交互に映し出され、最後にはド肝を抜かれる衝撃的結末が待ち構えています。かなりグロテスクな作品ですが、推理好きな方にはぜひおすすめしたい1本です。

（文／トキエス）