もやもやレビュー

度が過ぎたお人好しアニキがたまらなく癒しキャラ『我が家のおバカで愛しいアニキ』

我が家のおバカで愛しいアニキ(字幕版)
『我が家のおバカで愛しいアニキ(字幕版)』
ポール・ラッド,エリザベス・バンクス,ズーイー・デシャネル,エミリー・モーティマー,スティーヴ・クーガン,ラシダ・ジョーンズ,ジェシー・ペレッツ,エフゲニア・ペレッツ,デヴィッド・シスゴール,ジェシー・ペレッツ,ピーター・サラフ,マーク・タートルトーブ,アンソニー・ブレグマン
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 誰にでも優しく、寛容的なお人好しさん。しかし、お人好しだからこそ、良心を利用され、傷つくことも多いはずです。一方で、なかなか人に優しくできないと悩んでいる人も少なくないでしょう。そんな両者におすすめの映画が、あのマーベル映画『アントマン』で知られる人気俳優のポール・ラッドが主演を務めた『我が家のおバカで愛しいアニキ』です。

 お人好しのネッド(ポール・ラッド)は、自作の農作物をマーケットで販売する農家。ある日、一人の警官が近寄ってきて「辛いことがあった」と話し出します。警官は、マリファナを買いたいと言いますが「その手には乗らないよ」とジョークを放っていたネッド。しかし、警官の悩みを聞いてあげているうちに、同情し、マリファナを売ってしまうのです。ネッドはその場で現行犯逮捕。釈放後、ネッドは恋人と住んでいた自宅に戻りますが、恋人にはすでに新しい彼ビリーがいて、家を追い出されてしまいます。行き先のなくなってしまったネッドは妹のリズの家に転がり込み、リズの夫のアシスタントとしてアルバイトを始めますが......。

 アルバイトで稼いだお金を電車の中で数え、その途中に飲み物をこぼしてしまい、隣の乗客に「これ(お金)を持っておいて」と頼んだり、恋人の新しい彼氏に友人のように振る舞ったり。お人好しなのかただのおバカなのか、その境界線を行ったり来たりするようなキャラクターのネッド。でも、そんなネッドを見ているうちに、彼の人の良さに癒されてしまうのも不思議。お人好しさんに辛く当たってしまう人が見れば、きっと明日から人にやさしくできるパワーをもらえるかも。ぜひポール演じるネッドに癒されてみてください。

(文/トキエス)

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