もやもやレビュー

史上最凶の2月14日がやってくる。『血のバレンタイン』

血のバレンタイン (字幕版)
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今年もこの季節がやってきた。右も左もバレンタイン、デパ地下に足を踏み入れようものなら、甘い匂いに巻き込まれる。バレンタイン、くそったれ。カカオ、くそったれ。そんな趣向の方にオススメしたい唯一?のバレンタインホラーがこちらである。
スラッシャー映画(サイコパスが登場するホラー)は70年代が黄金期と言われるが、『血のバレンタイン』は流行後期である81年に登場し、今現在でもカルト的な人気を誇るカナダ映画である。大御所シューゲイザーバンド・マイブラことMy Bloody Valentineの名前の由来もこの映画なのだ。

過去に起きた凶悪な連続殺人事件によりバレンタイン・パーティを中止していた、アメリカ東部の小さな炭鉱町ハニガー。事件から20年が経ち、そろそろいい頃かとパーティを復活させようとした町長のもとに、ハート型のキャンディ箱に入った心臓と脅迫文が送られてくる。これがなかなかのインパクトである。

かつての犯人との仕業だと考えた町長と警察はパーティを中止するも、その理由が明かされない町の若者たちは不満たらたら、町はずれの鉱山で密かにパーティを敢行しようとする。フラグいっぱいの展開なのだが、想像通り。そこは迷路のように複雑な鉱内、一人、また一人と惨殺されていく。やはり戻って来た20年前の犯人の仕業なのか......。現在見ることができるのは殺戮シーンが大幅にカットされた修正版。楽しみが半減で残念、と思うか、怖さが半減でありがたい、と思うか。君次第だ。

(文/峰典子)

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