火曜サスペンス劇場なみのサクッと感。『コード60 老女連続殺人事件』
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スペインで実際に起きた事件を原案に製作されたというスリラー映画『コード60 老女連続殺人事件』。タイトルを見た時点で「老女連続殺人事件」とメインの内容がわかってしまうものだから、一体どんな風に描かれているのか気になって鑑賞してみました。
舞台はスペイン・バルセロナ。老女が首を締めて殺害される事件が3件も立て続けに発生します。窃盗課のエバは、以前から殺人課志望していたこともあり、この事件をきっかけに殺人課を手伝うことに。頭脳明晰なエバのアイデアから、犯人像が徐々に判明していきますが、一方で、老女たちに魔の手が忍び寄るのでした。
スペインならでは?といっていいのか、スペイン人の良さがにじみ出ている作品、というのが第一印象。誰に対しても親切ですぐ仲良くなる。「家に入っていきなよ!」とフレンドリーなスペイン人の気質だからこそ起きた事件だといっても過言ではない気がします。「ちょっとおばあちゃん、もっと用心して!」とツッコミたくなるシーンが盛りだくさんの本作。まるで火曜サスペンス劇場を見ているかのよう。犯人像も途中からかなりクリアで、犯人がおばあちゃんたちをねらって襲おうとするシーンなんかは、ほんとにスリル満点! お煎餅片手に、あぐらをかきながら、昼過ぎに観たい一本です。
(文/トキエス)