もやもやレビュー

高校時代はとんでもなく貴重だと実感させられる。『暗黒女子』

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 あなたは高校生活、どのように過ごしていましたか? 私は、授業中は居眠りをし、部活も適当に参加して、バイトもこなして。今思い返せば、そんなに華やかだったシーンはなかったな〜なんて感じます。映画『暗黒女子』は、お嬢様ばかりが集う女子高等学院が舞台。私からすれば、自分の高校時代とは比べ物にならないほどの異次元が舞台。そこで物語が進んでいくのですが、観ていくうちに自分の高校時代の過ごし方に少し反省してしまいました。

 舞台は聖母マリア女子高等学院。誰からも人気があり、同学院経営者の娘だった白石いつみ(飯豊まりえ)が屋上から転落し、謎の死を遂げます。手にはすずらんの花が握られていて、ダイイングメッセージなのではと様々な憶測が飛び交かっていた中、いつみが会長を務めていた文学サークルでは、いつみの死をテーマに自作の朗読会が開催されます。会の進行はいつみの大親友である澄川小百合(清水富美加)。メンバーそれぞれが、自作の小説の中で、いつみの死に関わる容疑者を告発していきます。

 思春期で、純粋で清らか。そんな女子高校生同士だからこそ繰り広げられるミステリーはストーリーが進むに連れ、ずるずるとその独特な魅力に惹かれていってしまいます。誰が犯人なのかまったく想像がつかず、全員の小説を聞き終えるまで真実がわからない。自分の予想を見事に裏切ってくれる、とんでもないミステリー作品です。

 しかし、本作のストーリーがこんなにも華やかになったのは、舞台が女子校、そして高校生ならではの思考や行動があったからこそ。本作の女学生までとはいいませんが、やっぱり高校生活をエンジョイすればよかったなんて、高校生活の時間がどれだけ貴重だったかを気付かされる作品でもあります。現在学生の方にはぜひ観てもらいたい一本!

(文/トキエス)

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