こじれた三角関係の行く先『マギーズ・プラン-幸せのあとしまつ-』
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いま一挙一動が気になる女性のひとりが、グレタ・ガーヴィグである。簡単に紹介すると、ドイツ系の家系でカリフォルニア生まれ。在学中からインディーズ映画の監督、女優として活動を始め、さまざまな作品への出演を重ねていく。かつて公私ともにパートナーであったノア・バームバックとの共同脚本で、主演も務めた『フランシス・ハ』という作品が、口コミで評判を呼び全米でスマッシュヒット。さらに、2016年公開のマイク・ミルズ監督『21センチュリー・ウーマン』では、持病を抱えロックを愛するフォトグラファー役を好演。
昨年公開された初監督作『レディ・バード』で、友情や恋、将来に揺れる17歳の娘と母の関係を描き、アカデミー史上5人目の(たったの!)作品賞にノミネートされた女性監督になった。これを機に、彼女の過去作が気になっている人もいるだろう。その中からひとつ『マギーズ・プラン』を紹介したい。
NYにある小さな大学で、アートにまつわる仕事をしているのが、グレタ演じるマギー。同じ大学で文化人類学を教えるジョン(イーサン・ホーク)と恋に落ちる。妻子持ちだったジョンだが離婚しマギーと再婚する。それから3年が経ち、ジョンとの間に愛情を感じなくなってしまったマギーが、夫と元妻を元サヤに収めさせようと考え始める......というのがあらすじ。果たして、マギーのプランがうまくいくのかどうか、見届けてほしい。ちなみに劇中のインテリアはどれもセンス良く、古着をミックスしたようなグレタのコーディネートも真似したくなるものばかり。この冬の参考にしたいと目論んでいる。
(文/峰典子)