もやもやレビュー

神様がくれた贈り物『gifted』

gifted/ギフテッド 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]
『gifted/ギフテッド 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]』
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日本語で「ギフト」といえば、誕生日やクリスマスのようなプレゼントを思い浮かべてしまうが、英語で「gift」というと「神様が人間に与えた贈り物」=「才能」という意味もある。さらにアメリカ教育省の定義によると、生まれつき並外れた才能を持つ子どものことをgiftedと呼ぶ。これは教育ママが英才教育を施すというレベルではなくて、遺伝による高度な素質を持って生まれてきたもの。そしてその素質は学業やIQといった知性面に限らず、芸術面や身体面など多様なタイプの子がいるという。

マーク・ウェブ監督による2017年公開の作品『gifted』を紹介しよう。7歳のメアリーは、先天的な数学の天才でギフテッド。生まれて間もなく母を亡くし、叔父フランクに育てられている。二人はフロリダの海辺の街で慎ましやかに暮らすが、それはメアリーの母が生前に口にしていた「メアリーを普通に育てたい」という言葉からだった。しかし、メアリーに天才児教育を望むフランクの母イブリンが現れ、二人の仲を引き裂く裁判にまで発展していく......。

メアリーを演じるマッケンナ・グレイスが、実に可愛い。エマ・ワトソンやクロエ・グレース・モレッツ、ダコタ・ファニングの幼いころを彷彿とさせ、知性派美人への道まっしぐら。眉間にしわを寄せて、イヤイヤつまらない授業を受けているところなんて、最高にチャーミング。メアリーを大事に育てるフランクのいい奴っぷりは見逃せないし、気の利いた担任の先生ボニーや、いつも見守ってくれる隣人のロバータもメアリーを支える大切な存在。優しい気持ちに包まれる一本を、ぜひ秋の夜長のお供に選んで。

(文/峰典子)

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