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行きたくない誘いは、うまく断るのがベスト。『インビテーション』

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 『ジェニファー・ボディ』などで知られるカリン・クサマ監督のスリラー『インビテーション』。衝撃的なラストで観客を圧巻し、シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭で最優秀長編映画賞に見事輝いた本作は、終始不気味な雰囲気が漂っています。

 別れた元嫁エデンからディナーの招待状を受け取ったウィル(ローガン・マーシャル=グリーン)。彼は現在の恋人を連れ、かつての我が家へと足を運びます。道すがら、まさかの野生動物・コヨーテと衝突。彼がコヨーテを殴り殺すシーンからストーリーは始まります。この時点で目をそらしたくなりますが、そこはじっと耐えて観続けてみましょう。そして殺伐とした空気の中、家に到着したウィルたちを出迎えたのは、まるで他人のように変貌したエデン。引きつった笑顔、でも目は笑っていない。第一印象は「怖い」。そんな彼女は、現在の彼氏デイビッドとともにメキシコで生活したことで、心が浄化されたのだと言います。

 その後、かつての友人たちが集まりますが、その晩餐会にはまったくの他人も招待されていました。それはエデンたちがメキシコで出会ったというサディとプルート。彼らはメキシコにあるジョセフ博士とやらが率いる謎の団体の動画を紹介しだします。そこには人が亡くなる瞬間が記録されており、晩餐会にはさらなる不穏な空気が漂います。カルト集団の勧誘か? 彼らの目的は一体なんだったんだ? 何かが変だ!! そう気付いたころにはもう遅い。

 なんで断らなかったんだ? 変な空気が漂った時点で帰宅すればいいのに! というストレートなツッコミを何度もいれてしまう展開。本作を通して学んだことは、直感で行きたくないと思った誘いは行かないほうがいい、ということ。

 そこで大切になってくるのは「うまい断り方」ですが、やっぱり「誘ってくれてありがとう」という気持ちと、「ごめんなさい」という基本的な気持ちをシンプルに表現することだと思います。本作の登場人物の不幸を目の当たりにして、断り方に磨きをかけてみてはいかがでしょう。また、衝撃的な結末に度肝を抜かれること間違いなし。

(文/トキエス)

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