当てはまったら要注意!? DV男を見分ける3つのヒントを『イナフ』から。
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- ジェニファー・ロペス,ジュリエット・ルイス,ビリー・キャンベル,ダン・フッターマン,マイケル・アプテッド
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ドメスティック・バイオレンス(通称:DV)の被害者数は、年々増加傾向にあると言われています。しかしながら、お付き合いする前や恋に落ちる前に、自分の相手がDV男だと予想できる人は少ないでしょう。また、お付き合いが始まると、情が湧いたり依存してしまったりと、なにかと感情のコントロールが難しくなるのも事実。今回はDV男の被害に遭わないために、2002年の作品『イナフ』から典型的なDV男の特徴をチェックしてみましょう。
母子家庭に育ったスリム(ジェニファー・ロペス)。学校を中退後、毎日忙しくダイナーで働いていた彼女は、ミッチという男性客と知り合います。「頼れるオトナの男性」。素敵な印象を抱いたスリムはすぐさまミッチとのお付き合いを開始し、結婚に至ります。ミッチは建設会社を経営する家系で育ち、裕福だったため、結婚式も盛大。また理想の家を購入し子どもにも恵まれ、スリムはまるでお姫様のような、幸せな日々を過ごしていました。
しかし娘のグレースが5歳になったころ、ミッチは多忙のため家を空けるように。怪しく思ったスリムはミッチの携帯電話をリダイアルし、浮気していることを突き止めます。口論の末、感情を抑えられなくなったミッチはなんと暴力を振るいます。そしてスリムに対して自分のルールに従うように言い放つのでした。スリムはダイナーの仲間に協力してもらい、娘との逃亡を決意。いろんな都市を転々としますが、富豪のDV夫から身を守れる方法は見つからない。そしてスリムは「自分と娘を守れるのは自分しかいない」と気づきます。
典型的DV男キャラであるミッチには、見分けるために役立ちそうな特徴が3つ。まず一つ目は、「ほしいものはすべて手に入れないと気が済まない」。彼は裕福な家庭で育ったため自分はすべてを手にいれるパワーがあると思い込んでいるため、思い通りにならない人に対して暴力を振るってしまうのです。二つ目は、「自信家」。過剰なほどの自信を、他人からけなされたりすることで暴力に至ります。そして最後の三つ目は、「監視力がハンパない」。ミッチは、DVを振るったあとスリムの行動をみっちりと監視。執着心が強く、またスリムに対して愛してるとも告げる彼は、まさに典型的なDV男!!
本作は、DV男を見分けるポイントのほかに、どうしたらDV男に勝てるのかなどの秘訣も盛り込まれています。また、近年は男性に対する女性のDVも増加しているようなので、DVに悩んでいるすべての人にチェックしてもらいたい作品です。
(文/トキエス)