もやもやレビュー

人生をかけてやりたいことが、いつ見つかるのかを教えてくれる。『ReLIFE リライフ』

原作はWeb漫画「comico」で現在も連載中である。
comicoのアプリは世界2300万ダウンロードもされており、その中でも人気No.1の漫画がこの映画の原作『ReLIFE』である。

主人公の海崎新太(中川大志)は27歳のフリーター。そんな新太に「人生、やりなおしてみませんか?」と突然声をかけてきた謎の男、夜明了(千葉雄大)。新太は10歳若返り、高校生として1年間暮らすことになる。高校生としての日々を送る中で自分自身と向き合い本当になりたい自分を探す日々が始まる。

高校生という社会へのなんのしがらみもない環境で、素直に自分の気持ちを言える若いパワーに直面する新太。社会人として働いていくうちに、いつの間にか無くしてしまった感情があることを気づかせてくれる。
筆者は主人公と年齢も近いこともあり、MDウォークマンが化石の様に扱われていたのには少し切なくなったが、確かに最近見かけなくなった。10年という年月を遡るという設定は、ここ最近の科学の進歩の早さを実感させてもくれる。

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「あなたの将来なりたい職業はなんですか?」
よく考えたら幼稚園の頃から大人になっても、まだついて回ってくる質問である。
いつまでついてくるんだろうか? きっと仕事を辞めるまでずっとついてくるのではないかと思ったこともあるけれど、それは違うだろう。自信を持って好きな仕事に出会えたらきっと周囲の人は
「いつからその職業につきたいと思ったのですか?」
と違う質問をしてくるようになる日が来る。

学生時代に進路を考える時、就職活動をする時きっと誰しもがむしゃらにできる限りの力を尽くして前に進む。
でも、いざ学校に行ってみたら、就職してみたら思い描いていたものとは全く違う現実に直面する日があるかもしれない。
そこでもがき苦しみ得られるものもきっとある。違う道を探す選択肢も悪いことではない。
どんな時でもしっかりとその時に直面した問題に向き合えば絶対に、どこかでその姿を見ていてくれる人はいるんだなと、そう確信して希望がもらえる作品だった。

(文/杉本結)

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『ReLIFE リライフ』
絶賛公開中!

監督:古澤健
原作:夜宵草『ReLIFE』(comico連載)
出演:中川大志、平祐奈、高杉真宙、池田エライザ、岡崎紗絵
配給:松竹

2017/日本映画/119分
公式サイト:http://relife-movie.jp
©2017「ReLIFE」製作委員会 ©夜宵草/comico

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