もやもやレビュー

週3ボンド、はじめました。はじめての『007』シリーズ

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今年11月に、シリーズ通算24作目(原題『Spectre』)が公開予定の『007』シリーズ。50年以上も前の1962年から続く世界最長シリーズということで、腰が引けて今まで一本も観たことがありませんでした(そういう人、多いのではないでしょうか)。というわけで、新作発表をきっかけに、1作目から順番に週3ボンド始めてみました。

というわけで、007超初心者な筆者ですが、現在のところ下記の作品を堪能しております。
◎1代目の"ショーン・コネリー"ボンド
 第1作『007 ドクター・ノオ』(1962)〜第5作『007は二度死ぬ』(1967)&第7作『007 ダイヤモンドは永遠に』(1971)
◎2代目の"ジョージ・レーゼンビー"ボンド
 第6作『女王陛下の007』(1969)
◎3代目の"ロジャー・ムーア"ボンド
 第8作『007 死ぬのは奴らだ』(1973)〜第13作『007 オクトパシー』(1983)
 ※ちなみに"ロジャー・ムーア"ボンドは、次の第14作『007 美しき獲物たち』までだそうです。

『007』自体は観たことがなくても「ボンドカー」や「秘密道具」などの存在は、地球上に棲息しているだけで、恐らく多くの人が耳にすると思います。そんなイメージから、"007=カッコいいスパイ映画"だと思い込んでいたのですが、実はその頭には「バ」が付いていることに気づき始めました。007は、バカッコいいスパイ映画だったのです。

・敵の美女(ボンドガール)とすぐにやってしまう
・後ろから殴られて気絶することが多い(不注意)
・シルクハットで石像を破壊する敵がいる(まさか)
・スパイのくせに自己アピールが激しい(自己紹介は「ボンド、ジェームズ・ボンド」)
などなど、007には、ツッコミどころがまきびしのように散りばめられています。

なかでも衝撃を受けたのは、若かりし頃の丹波哲郎氏も出演している、日本を舞台にした第5作『007は二度死ぬ』。あのショーン・コネリーが、首に手ぬぐい&麦わら帽子の漁師扮装、ぶかぶかの全身タイツによる忍者扮装など、百歩以上譲っても決して格好いいと言うことはできない(ものすごく似合っていない)、衝撃の姿を披露していたりします。

そんなわけで、007は決して敷居が高くなかった! だって、アホだから! そして、それぞれのボンドに魅力があり、シリーズを重ね別人が演じても、ボンドという絆(ボンド)で結ばれている007です。上手いこと言ったのでどや顔で書いてます。
みなさんもぜひ始めてみてください。
(文/鬱川クリスティーン)

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