もやもやレビュー

できる男は日課をたくさん持っている。『レオン』

レオン 完全版 [Blu-ray]
『レオン 完全版 [Blu-ray]』
ジャン・レノ,ゲイリー・オールドマン,ナタリー・ポートマン,リュック・ベッソン
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ちょうど今年で公開30年、リュック・ベッソン監督の『レオン』。冷静沈着な凄腕の殺し屋でありながら、観葉植物を溺愛してたり、牛乳が大好きだったり、なんだかんだでマチルダに優しかったりと、そのギャップにキュンキュンさせられるわけで。ちなみにちょい悪おやじで一世を風靡した雑誌『LEON』は、もちろんこの映画『レオン』から。艶女(あでーじょ)で一世を風靡した彼女誌の『NIKITA』も、同じくリュック・ベッソン監督のハードボイルド映画『ニキータ』から取っているそうです。

というわけで、レオンといえばカッコいい男のシンボルのような存在とも言えますが、そんなレオンの大きな特徴が、ルーチン=日課を大事にする男だということです。毎日2パックの牛乳を飲む、商売道具である銃の手入れをする、体を鍛える、朝起きたら窓を開けて観葉植物を窓際に置く......など。日課はひとつだけじゃなく、けっこうたくさんあります。

レオンのように会社に行っていない人は特に、いろんな日課を持つことで日々の生活が自然と規則正しくなります。レオンの仕事における冷静さも、たくさんの日課をしっかりと維持しているからこそ。できる男への道は、日課を持つことから始まるみたいです。

(文/鬱川クリスティーン)

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