もやもやレビュー

なめたらあかん! 働くお父さんが泣ける『怪盗グルーの月泥棒』&『怪盗グルーのミニオン危機一髪』

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 そうです。天童よしみも怒ってます。嘘です。すげー寒くてすみません。というわけで、本日ご紹介したいのは、先日惜しくもアカデミー賞長編アニメーション賞を逃した『怪盗グルーのミニオン危機一髪』です。ちなみに1作目の『怪盗グルーの月泥棒』も2010年に同じ賞を逃してます。

 正直、子どもアニメと思って舐めてました。まず1作目の『怪盗グルーの月泥棒』! 世界一の悪党を目指していたはずの怪盗グルーが、ひょんなことから孤児院育ちの三姉妹の父親になることになり、だんだんと姉妹への愛情と絆が芽生えていく......。で、続編の『怪盗グルーのミニオン危機一髪』では、前作で父親として覚醒したグルーが今度は恋をして、家族がさらに進化していく。

 よくある話といえばそうなんですが......なぜだか、すごく笑えて泣ける。大人が観ても共感できるんです。その理由は、バカで不毛な存在のミニオンたち(黄色いやつ)が、すごく優秀なバランスメーカーの役割を果たしていること。それと、グルーが......職種は怪盗ですが、ちゃんと仕事を持った大人であり、そんな彼が物語の主人公だってこと。仕事人間だったビジネスマンが、家族ができるという出来事によって、変わっていく過程を描いた話なんです。

 仕事で名声を得るのもいいけど、父親をやるのも悪くないな。結局世の中で最強なのは子どもじゃん!って。子どもへの溢れんばかりの愛がにじみ出ている。お説教がましくなく、感動するだろ?感もなく、ごくごく自然に愛が溢れてるのが、素敵なんです。

(文/根本美保子)

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