もやもやレビュー

くだらないことこそ、本気でやろう『パッチ・アダムス』

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「アメトーーク!」を愛してやまない人はたくさんいるかと思いますが、私もその一人です。毎週木曜日の深夜は笑い転げているわけですが、その笑いの元になっているのは、「くだらないことにもガチで挑んでいる」ところではないかと思います。本作に登場する医師のアダムスは、笑いを武器に医療に切り込んだ男です。

 自殺未遂の末に、精神病等に入院したハンター・アダムス(ロビン・ウィリアムス)は、同室だった患者を自らのジョークで癒したことで、笑いを使った治療に目覚めます。その後、精神科医を目指し医科大学に入学したアダムス。患者との触れ合いは認められない学生の身分ながら、白衣を着て病院に潜入し、笑いによって次々と患者たちの心を開き、いちやく人気者に。そんなアダムスを快く思わない学部長に放校される危機に陥りながらも、自らのユーモアを駆使して笑いの治癒の形を模索していきます。

 そんなアダムスの笑いの根底にあるのも、「アメトーーク!」同様「ガチで挑む」ということです。例えば、医学校を見学にきたお偉い医師の方々を迎える際には、出入り口の両脇にスカートを履いた女性のどでかい両足の模型を設置。女性の股の中に入って行くという、なんともくだらない下ネタです。ですがそこあるのは、くだらないことにも全力を尽くすからこそ生まれる、愛すべき笑いだと思います。そんなことを考えながら、木曜深夜はテレビの前にいます。

(文/伊藤匠)

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