『しあわせのパン』を観て、カフェ「マーニ」が実在すればいいのにと思った。
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- 原田知世,大泉洋,森カンナ,平岡祐太,三島有紀子
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先日、パンの盛り合わせ(¥380)を食べました。予約制で数量限定のローストビーフ(¥1980)に期待を募らせておりましたが、焼き立てパンの美味しさとお得感に、パンの一人勝ちでした。
『しあわせのパン』は、北海道の湖のほとりにある月浦という土地で、東京より移り住んだりえさん(原田知世)と水縞くん(大泉洋)夫婦が営む、宿泊施設も備える小さなカフェ「マーニ」でのお話です。
水縞くんがパンを焼き、りえさんがそれに合ったコーヒーを淹れ、料理を作ります。そこに様々な人が訪れます。北海道から出られない青年や、口をきかない少女とその父親、沖縄旅行をすっぽかされた傷心の女子、想い出の地に再びやってきた老人とその妻など。移ろう季節のなか、いろいろな想いを抱いてカフェを訪れた彼らは思い思いのしあわせをみつけて帰っていきます。
印象的なのは、北海道の雄大な自然はもちろんのこと、皆でパンやごちそうの並ぶテーブルを囲み、またワイン片手に笑顔を浮かべているシーン。水縞くんの焼くパンのおいしそうなことおいしそうなこと。空腹時に観た筆者にはほんとたまらなかったです。それにしてもパンとワインって合うんですよね。先日のパン盛り合わせに合わせてついついおかわりをし、ワインがすすんで飲みすぎてしまったことを思い出しました。
また、物語でしあわせ感をより彩っていたのは、大泉洋がやさしそうなことと、原田知世さんのその透明感。これらに食欲を存分にそそられるパンが兼ね備わったカフェがあれば一度と言わず何度でも足を運びたくなるだろうなと思いました。書いてるそばからお腹が空き、無性に焼き立てパンが食べたくなりました。ワインも頂ければもう文句なしです。
(文/森山梓)