『タイタンの戦い』を観て自然とRボタンの構えになった
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遊んでくれる友達がいないので、週末はいつも仕事をしています。否、週末に仕事を残すためにあえて牛歩感覚で仕事をしているといってもいい。しかし今週は週末にやる分の仕事すらない。暇だ! 暇すぎる! 心の穴と時間を埋めるため、『タイタンの戦い』を観ました。
ゼウスの人間界での落とし子であるペルセウスという青年率いる人間たちが、人間を滅ぼそうとするゼウスの兄・ハデスと戦う話。要は神々と人間の戦いです。戦士、ハンター、魔法使い、そして勇者というステレオタイプなキャラ構成がものすごくRPGテイスト。いい! いいでよ、すごく!
半神の主人公・ペルセウスは元漁師。人間として戦いたい!がモットーで、せっかく父・ゼウスが授けてくれた聖剣を渡されても、神パワーは使いたくないからと突っぱねます。が、ひとたび剣を握れば経験値ゼロなのにいきなりレベル100相当の強さ。さすが欧米、経験値稼ぎとかしません。合理的です。また魔法使いの能力もマルチ。キアリーやメガンテと思われる魔法、魔物使い的な能力まで持っています。でもメデューサとの戦いを前に、石化を治癒する呪文を覚えてなかったのは致命的でした。仲間がどんどん石にされてしまうのを黙って見ている魔法使いほど使えないものはありません。もし彼にストナかきんのはりがあれば! ドラクエにはなくても、FFにはあるのに! 悔やまれます。
さらに、中盤での大サソリとの戦いはものすごくモンハンです。敵への掴まり攻撃ができるのでドラゴンズドグマともいえますが、どっちでもいいです。とにかくその辺りのゲームをプレイしているかのようなワクワク感をもたらしてくれる。つまり臨場感のあるいい戦いです。ちなみに監督は『聖闘士星矢』の大ファン。神々が着用している光る白い甲冑は聖闘士星矢へのオマージュらしいです。そんなことも含め、期待以上にぐっとくるいい映画です。
(文/根本美保子)