もやもやレビュー

『時計じかけのオレンジ』を観て、モテモテヤンキーに激しく嫉妬した。

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 『時計じかけのオレンジ』は1972年にアメリカで公開されたスタンリー・キューブリック監督の映画です。過激なセックスや暴力の表現が類似の事件を生む危険性があるとして、1999年までイギリスでは上映が禁止されていました。どんだけだよ。
主人公のアレックスは毎晩仲間と超暴力と称してやりたい放題、ホームレスをリンチしたりチンピラを殴りまくったり、作家の家に侵入して奥さんを暴行したりと、自らの衝動に身を任せてめちゃくちゃやり放題。しかしその後仲間に裏切られて逮捕され、精神治療を受けて出所します。
 古い映画ですが、色や演出、音楽が素晴らしく今観ても全く古臭くはないです。むしろかっこいい。そして、とにかく暴力全開。主人公アレックスの奇人っぷりがはちゃめちゃすぎます。でもイケメン! なんでやねん! 最初は暴力的すぎて戸惑いますが、欲望のままに暴れるアレックスがだんだんカッコよく見えてきて、観た後しばらくは「言葉で語るより一発のこぶしで語るでしょ!!」みたいなわけのわかんない言葉が筆者の頭をかすめたりしました。んで衝動にまっすぐなアレックスを見ていて、中学生の頃のヤンキーを思い出しました。筆者の中学校でも皆さんと同じように学園のマドンナ達がみんなヤンキーと付き合っていて本当に意味がわかりませんでした。他校のヤンキーと付き合ってる人もいた。何ですかあれ! あいつら......彼女いるし、学校来ないし、来ても授業サボるし、体育だけは本気だし、ケンカ強いし、全部ダルいって言うくせにダチのためならすぐ立ち上がるし、やたら先生に反抗するし、そのくせに異常に仲良くなったりして最後卒業式だけはちゃんと筋通して先生泣かせたりするし!!! ああもう! かっこいいな! おい! ヤンキー! お前らかっこいいよ!! 最近ヤンキーが少なくなってたり、ダサいって思われてるらしいですが、それはそれで寂しいですね。
 とりあえずもし中学生に戻れるなら、第一ボタンを開けて、まっしろ靴にまっしろ靴下ではなく履き潰したカラフルなナイキに短いソックスで登校します! 注意されたらすぐ直します!
 なりたくてもなれないぶっ飛んだヤンキーに憧れる。そんな素敵な映画です。

(文/前髪ナガレ)

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