リア充夢追いニートの事を『ソラニン』と呼びましょう。

　『ソラニン』は現在スピリッツで「おやすみプンプン」が連載中の人気漫画家、浅野いにおの同タイトルのマンガが原作です。大学の軽音サークルで知り合った高良健吾演じる種田は宮﨑あおい演じる芽衣子と同棲しています。種田はバンドでプロになるという夢を追いかけますが、夢叶わず、現実との葛藤に悩んだままバイク事故で死んでしまいます。筆者はこの種田が嫌いです。この映画に出てくる宮﨑あおいがひたすらかわいいから！　みたいなことはもちろんあるのですが、そんな当たり前のことは置いといて、種田が嫌いです。
　今の自分に失望していて、バンドという夢を追っかけるも叶わず、最後は事故死。すごい不幸みたいに描かれていますが全然不幸じゃねえ！　まず彼女いるし！　彼女クソ可愛いし！　それどころか同棲してるし！　自分働かないし！　友達もいるし！　しかもマンガだともうちょっとナヨナヨした種田なのに！　高良健吾かっこよすぎるわ！　って感じです。ああもう！　種田になりたい！　いや、普通に高良健吾になりたい。
　しかも、この種田、仕事せずにバンドして、夢を追っかける！　みたいなかっこいいこと言ってますが、実態はニートですよね！　ですよね？　なんだよ！　ニートなのにかわいい彼女と同棲してて友達いて、夢追っかけてますみたいなかっこいいこと言いやがって！　羨ましすぎる。これからはこういうリア充してる夢追いニートのことをソラニンと呼ぼうと思います。
　「ソラニン」、響きがとてもかっこいいですね。例えばこういう風に使います。「彼氏なにやってる人なのー？」「んー、ソラニン」......完全にかっこいいですね。はい。筆者も是非是非ソラニンになってかっこ良く自己紹介したいんですが、ニートになるのはとてもとても簡単なのですが、彼女をつくってリア充になるという条件が厳しすぎて、ただのニートです。クソっ！！

（文／前髪ナガレ）