週刊文春で連載中の『人生モグラたたき!』が単行本化-アダ名、盆栽、初音ミクなど65のテーマを収録
- 『人生モグラたたき!』
- 池田 暁子
- 文藝春秋
- 1,026円(税込)
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1月30日、「週刊文春」で連載中のコミックエッセイ『人生モグラたたき!』が単行本となって文藝春秋より発売されました。
同書は、イラストレーター・池田暁子さんのコミックエッセイをまとめたもの。池田さんはこれまで、自身の「汚部屋脱出記」をつづった『片づけられない女のためのこんどこそ! 片づける技術』や『「あと5キロ」をやっつけろ!! 池田のダイエット大作戦』など、体験記風のエッセイを多く執筆してきました。
『人生モグラたたき!』は、池田さんが気になったこと、見に行ったもの、やってみたことなどをテーマに毎週連載している「週刊文春」の人気作品。単行本は2009年6月25日号~2011年11月10日号掲載分を再編集し、書き下ろしコラムを加えて構成されています。
同書に集められたテーマは、アダ名、過眠症、模型飛行機、宇宙、盆栽など実に65種。また音声合成ソフト「VOCALOID(ボーカロイド)」の初音ミクや、人気アニメ「けいおん!!」に関するエッセイなど、サブカルチャー的な話題も多数収録。池田さんのゆるく愛らしいイラストと、ネタになる興味深い話、ツボな話がたくさん詰まっています。
例えば、人の顔や名前を覚えるのが苦手な池田さんは、顔が四角い人は「角田角男」、顔が丸い人は「丸丸子」のように、似合っている名前の方が覚えやすいとして、キンキキッズのふたりを絶賛します。
まず、二人とも名字が同じなので「堂本」だけ覚えればよく、「王子っぽい方が光一、やんちゃっぽい方が剛」と解説し、一方で「ケミストリーがわからない」と続きます。「ブラックミュージック風味の人と、イケメンぽい人といて、片方が"堂珍"なんですけど」と前置きした上で、「こっちの人(ブラックミュージック風味の人=川畑)の方が断然堂珍。似合うと思いませんか?」と問いかけます。つまり、池田さんの中での"理想的ケミストリー"は、川畑と堂珍が逆だと主張します。
この特論には、思わず同意する人も多いのではないでしょうか。ほかにも「あるある」「そうそう」「たしかに」と多くの人が共感できる池田さんの主張が満載で、「週刊文春」で人気なのもうなずけます。