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キャリアに紛れ込んだ、もう一人のトム 『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』

トロピック・サンダー/史上最低の作戦 (ディレクターズカット版)(字幕版)
『トロピック・サンダー/史上最低の作戦 (ディレクターズカット版)(字幕版)』
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アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ×トム・クルーズという布陣がワクワクさせる、今秋公開予定の新作『DIGGER/ディガー』のティザー映像が公開された。
https://www.youtube.com/watch?v=KDTbHY_71mM

イニャリトゥ監督は、オスカーを取れないスターと言われ続けてきたレオナルド・ディカプリオに『レヴェナント:蘇えりし者』(15)で主演男優賞を取らせた名匠。しかも本作、得意なアクションを封印したブラックコメディだとか。トム・クルーズ芸道の新しい扉を開くか、気になりすぎる!

3分ほどのティザー映像は、トム・クルーズの45年に渡る俳優人生を振り返るシーンで埋め尽くされる、ちょっと変わった仕上がりになっている。『トップガン』『ミッション・イン・ポッシブル』『ラストサムライ』・・・その中に一瞬、誰?と二度見してしまうカットが紛れ込んでいる。腹の出た禿げ頭の中年男。輝かしいキャリアのハイライトのはずなのに。正体は『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』でのトム・クルーズだ。

監督・主演のベン・スティラーに、ジャック・ブラックとロバート・ダウニー・Jr。落ち目のアクション・スター、芸無しのコメディアン、演技派俳優という三人が集結し、戦争映画の撮影がスタート。しかし彼らのワガママのおかげで予算オーバー。仕方なく東南アジアの本物の戦場で撮影が組まれるのだが、お馬鹿な彼らはなかなか気付かず、テロリストたちの争いに巻き込まれ...。という心底くだらない作品なのだが、トムは、ハゲ頭の敏腕映画プロデューサー、レス・グロスマン役として特殊メイクで出演。強烈なダンスも披露している。これが妙に人気となり、スピンオフ作品の制作が噂になったこともある。

『DIGGER』公開はまだ先の話。それまでの間、トム・クルーズ作品を見返してみるのも悪くない。トムって意外と仕事を選ばないタイプだから、日替わりで楽しめる。『トロピック・サンダー』のハゲ散らかしたダンス、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』の美しい吸血鬼ぶり、カリスマ伝道師を怪演した『マグノリア』。全部が今のトム・クルーズにつながっている一部だと思うと、新鮮な気持ちで『DIGGER』と向き合えると思う。

(文/峰典子)

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