時には人に頼りましょ。『セラヴィ!』

- 『セラヴィ!(字幕版)』
- エリック・トレダノ,オリヴィエ・ナカシュ,ジャン=ピエール・バクリ,ジル・ルルーシュ,ジャン=ポール・ルーヴ

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2017年のフランスのコメディ映画。監督は、『最強のふたり』のエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュ。
30年もの間、たくさんの結婚式を手掛けてきたベテランのウェディングプランナーのマックス(ジャン=ピエール・バクリ)は、引退と事業の売却を考えていました。
そんな中、17世紀に建てられた由緒ある城で豪華絢爛な結婚式を挙げたいという新婚カップルのために、マックスはいつも通り準備を万全に進めていました。
ところが...。マックスが会場についた途端、バンドのボーカル兼司会のジェームスとマックスの片腕アデルは喧嘩するわ、給仕の義弟は元同僚だという新婦を口説くわ、カメラマンのギイは仕事もせずに料理のつまみ食いをするわと散々な有様です。
そして、臨時で入った給仕がシェーバーの充電をするために冷凍庫のプラグを抜いてしまったため、メインディッシュの羊肉がダメになるトラブルまで発生。何とか事なきを得ますが、その後もトラブルは続き...。新郎の大きな風船に釣られて宙を舞う余興も、風船を繋ぐロープを持つアデルとジェームスが欲情し抱き合う→二人の手からロープが離れる→新郎は空に飛ばされるという...(ケガ無く済んだ)。さらに、花火の爆発に停電にと、それは悲惨なものでした。
マックスもさずがに怒り心頭に発しました。当然ですよね。
ところが、面白いことに、スリランカ人のスタッフを中心とした即興の演奏に、参列者や新郎新婦までも魅せられて、大満足の結果になるのでした。
なんでも一人じゃやっぱり限界がある。心に響く良いもの、素晴らしいものはチーム皆で一丸となり協力し合ってこそ成し遂げられるのかもしれませんね。また、時には人に頼ることの大切さも痛感しました。自分一人でやろうとすると余裕ってなくなりますもんね。余裕がないと、周りが見えなかったり、相手の良さや、相手の気持ちが見えなくなったりと、大事なことを見失いがちです。人の力を借りて生まれる余裕って大事です。肝に銘じます!
(文/森山梓)

